2ヶ月弱も前の話で恐縮ですが、SFファン交流会の2月例会に参加させていただきました。
テーマは2007年SF回顧「コミック」「メディア」編ということで、SFコミック・アニメ・映像作品それぞれに造詣の深い、福井健太、林哲矢、添野知生のお三方がゲストでした。
参加してみて感じたのは、少し前に騒がれた「浸透と拡散」というキーワード。たとえばコミック部門のリストに『重機人間ユンボル』が挙げられていたのですが、これが入っているのはちょっとした驚きでした。と言うのも、『仏ゾーン』や『シャーマンキング』で知られる武井宏之が、大工事時代だとか、働きたくねえだとか、形状気力合金だとか、もうシュール過ぎて毎週、爆笑せざるをえないネタを出してくる漫画が、SFだとは思ってもみなかったからです。正直、ちょっと衝撃を受けました。今まで他人事だった「浸透と拡散」を身で以って知ったというか、そういう視点もあるのかと身を引き締めさせられた次第*1。
まあ、そんな感じで最初のうちは「え、これもSFに入れちゃうの!?」と驚いたりもしたのですが、そのうち「まあ、SFだろうとそうでなかろうと面白ければいいじゃん」と思いなおし、それからはせっせと人気の高そうな作品のメモ取りに集中しました。と言うわけで、以下、2007年に発表されたり完結したりした各種メディア作品のなかで良作と思われるもの一覧です。
- コミック編
- アニメ編
- 『コードギアス 反逆のルルーシュ』
- 『ヒロイック・エイジ』
- 『大江戸ロケット』
- 『Darker than BLACK-黒の契約者-』
- 『精霊の守り人』
- 『電脳コイル』
- 『バッカーノ!』
- 映像作品編
- トム・ディクヴァ/パトリック・ジュースキント『パフューム ある人殺しの物語』
- トニー・スコット『デジャヴ』
- ダニー・ボイル『サンシャイン2057』
- サム・ライミ『スパイダーマン3』
- マーク・フォスター『主人公は僕だった』
- クリストファー・ノーラン/クリストファー・プリースト『プレステージ』
- ダーレン・アロノフスキー『ファウンテン 永遠につづく愛』
- ギレルモ・デル・トロ『パンズ・ラビリンス』
- マシュー・ヴォーン/ニール・ゲイマン『スターダスト』
- リドリー・スコット/フィリップ・K・ディック『ブレードランナー ファイナルカット』
コミック編とアニメ編に関しては、その場の雰囲気を見て人気の高そうな作品をメモしました。未読のコミック作品で、特に面白そうだなと感じたのは『Present for me』『サイコスタッフ』『それはロボット』の3作*2。
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次のSFファン交流会は4月19日、21世紀に語る、6,70年代海外SFの魅力をテーマに、大森望、柳下毅一郎、樽本周馬をゲストに招くとのこと。