雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

2007年のSFコミック・アニメ・映像良作品

 2ヶ月弱も前の話で恐縮ですが、SFファン交流会の2月例会に参加させていただきました。
 テーマは2007年SF回顧「コミック」「メディア」編ということで、SFコミック・アニメ・映像作品それぞれに造詣の深い、福井健太、林哲矢、添野知生のお三方がゲストでした。
 参加してみて感じたのは、少し前に騒がれた「浸透と拡散」というキーワード。たとえばコミック部門のリストに重機人間ユンボルが挙げられていたのですが、これが入っているのはちょっとした驚きでした。と言うのも、『仏ゾーン』や『シャーマンキング』で知られる武井宏之が、大工事時代だとか、働きたくねえだとか、形状気力合金だとか、もうシュール過ぎて毎週、爆笑せざるをえないネタを出してくる漫画が、SFだとは思ってもみなかったからです。正直、ちょっと衝撃を受けました。今まで他人事だった「浸透と拡散」を身で以って知ったというか、そういう視点もあるのかと身を引き締めさせられた次第*1
 まあ、そんな感じで最初のうちは「え、これもSFに入れちゃうの!?」と驚いたりもしたのですが、そのうち「まあ、SFだろうとそうでなかろうと面白ければいいじゃん」と思いなおし、それからはせっせと人気の高そうな作品のメモ取りに集中しました。と言うわけで、以下、2007年に発表されたり完結したりした各種メディア作品のなかで良作と思われるもの一覧です。

 コミック編とアニメ編に関しては、その場の雰囲気を見て人気の高そうな作品をメモしました。未読のコミック作品で、特に面白そうだなと感じたのは『Present for me』『サイコスタッフ』『それはロボット』の3作*2

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス)

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス)

 アニメでは冲方丁が原案に関わっているヒロイック・エイジ成田良悟原作のバッカーノ!そして、電脳コイルの3作は機会があれば観たいところですが、漫画と違ってアニメってちょっと手が出しにくいのですよね……。
ヒロイック・エイジ I [DVD]

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バッカーノ! 1 [DVD]

バッカーノ! 1 [DVD]

電脳コイル 第1巻 通常版 [DVD]

電脳コイル 第1巻 通常版 [DVD]

 映像作品は『SFが読みたい!2008年版』で「SF関連DVD&ビデオ目録」を担当された添野知生による2007年のベストテンとのことです。『SFが読みたい!』の方では、約150作の映像作品のひとつひとつに言葉を選びつつレビューをされていましたが「ほんとうに面白かったのは、この10作だ!」とか*3。ちなみにベストテンには漏れたものの『H・P・ラヴクラフトのダニッチ・ホラー その他の物語』『転校生 さよならあなた』『トランスフォーマー』および、DVD発売作の『宇宙人の解剖』も良作とのことです。
SFが読みたい!〈2008年版〉発表!ベストSF2007 国内篇・海外篇

SFが読みたい!〈2008年版〉発表!ベストSF2007 国内篇・海外篇

 漫画は読まないし、アニメや映画も観ないので2月例会は会話にはまったく入り込めませんでしたが、いろいろ興味深かったです。新しい発見もありましたし。
 次のSFファン交流会は4月19日、21世紀に語る、6,70年代海外SFの魅力をテーマに、大森望柳下毅一郎樽本周馬をゲストに招くとのこと。

過去に書いたファン交レポート

*1:ちなみに、10週打ち切りの憂き目を見た武井宏之ですが、4月18日に発行される『ジャンプスクエア』の増刊号『ジャンプスクエアセカンド』に「機巧童子ULTIMO」が掲載されるとのこと。楽しみです。

*2:『Present for me』しか書影なかった……去年の作品なのに……。

*3:いや、そこまでは言ってませんでしたが……。