タイトルに深い意味はありません。
『ハゲタカのえじき』について考えてみたいと思います。
『ハゲタカのえじき』とは
ハゲタカのえじき(Hol's der Geier)は、ドイツのカードゲーム。
- 作者は、アレックス・ランドルフ。
- 発売は、ラベンスバーガー社。日本での発売は、ツクダ プレイシングス社。
- プレイ人数は、2〜5人。
1988年、ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。
以上、ウィキペディアより。
1プレイ10分くらいですかね。インスト含めて15分もあれば充分です。
以前、初心者にオススメのゲームを教えて下さいと呼びかけたところ、いちばん挙げられたゲームです。
ゲームの目的
当たり前ですが、得点を入手することです。
得点を入手する具体的な方法は、後述します。*1
ゲームの準備
各プレイヤに1から15の数字がプリントされた15枚のカードを配布します。
次にプラス10の得点カードからマイナス5の得点カードまで15枚の得点カードを、よくシャッフルして、場の中央に山札として置きます。
準備が終わったら、山札のいちばん上のカードを1枚、開示します。そのカードに対して、各自が手札から「いっせーのせっ!」でカードを出します。
・得点カードがプラスの場合は、出した数がいちばん大きいプレイヤが獲得。
・得点カードがマイナスの場合は、出した数がいちばん少ないプレイヤが獲得。
上記のルールに基づいて、得点カードを入手できたりできなかったりします。
ただし、一点だけ補足があります。それは「同じ数を出したプレイヤは無視される」と言うことです。仮にいちばん大きな数を出したプレイヤが2名以上いる場合、そのプレイヤたちは無視され、次点を出したプレイヤがカードを獲得します。
ゲームの終了
山札が尽きたら、つまり15ラウンドを終えたらゲーム終了です。
獲得した得点カードを足し合わせて、いちばん得点を稼いだプレイヤが勝利です。
ハゲタカの魅力
説明するまでもなく「同じ数を出したプレイヤは無視される」というルールが最上の魅力です。
例えば──、
10点の得点カードは、とても欲しいカードです。確実に獲得したいところではありますが、15のカードを出すと、さすがに被りそうです。では、14は? いえ、それも被りそうです。よし、意表を突いて13を出そう。そう考えて「いっせーのせっ」で出したところ、他の2人も13を出していて、勝負を降りたつもりの4人目が5なんて低い数字で、最高得点の10を獲得してしまいました。
──こんな場面も、実際のプレイ中には発生しうるのです。
読んだつもりで読まれていたり、漁夫の利を狙ったつもりで一兎も得られず、諦めたところでぼた餅が降ってきたり。番狂わせの面白いゲームです。
強いカードについて
当然、数の高いカードが強いカードです。
プラスの得点札を入手する際にも効力を発揮しますし、マイナスの得点札を取りたくないときにも仕事をしてくれます。
タカハゲについて
『ハゲタカのえじき』のミゼール、つまり勝利条件を逆転させた『タカハゲ』という遊び方があるそうです。
『タカハゲ』基本ルールは『ハゲタカ』と同じですが、唯一の違いは15ラウンドが終わった時点で勝利するのが「いちばん得点を稼いだプレイヤ」ではなく「いちばん得点を稼がなかったプレイヤ」になることです。
……当初、この説明を聞いた秋山は、その意味するところを理解できませんでした。単に数字が反転するだけで、ゲームの本質には、なんら変わりがないのではないかと思いました。が、実際にプレイしてみた瞬間、電撃的に、その差異を理解しました。
『タカハゲ』における強いカードについて
『タカハゲ』において、いちばん欲しいカードはマイナス5のカードです。このカードを獲得するためには、当然、数字の低いカードが有利です。従って『タカハゲ』において、強いカードとは、1や2になります。
しかし、15や14といった、数字の高いカードも、けして弱くはありません。何故なら、プラス1や2の得点カードは「積極的に欲しいカード」ではないものの「あっても困らないカード」だからです。
『ハゲタカ』においては、15から1まで強いカードが一直線に並んでいますが『タカハゲ』では、そうではなくなっているのです。
このツイストっぷりが『タカハゲ』の面白味ですね。『ハゲタカ』に飽きた方は『タカハゲ』で遊んでみてはいかがでしょうか。
おわりに
秋山自身が『タカハゲ』をプレイしたかったので、さりげなくルール説明をしてみたり。
えっ、さりげなくない? さりげにさりげなく女性審判の胸を触ってしまったサッカー選手、いましたよね。
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*1:コピペ楽チンです。