雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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ズルいズルい言い合う楽しいゲーム『大どろぼうとズルい騎士』を遊びました

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 COLON ARCさんのゲームマーケット2016秋の新作『大どろぼうとズルい騎士』を遊びました。
 いや、これ、いいですね~。
 盛り上がりました。


 ストーリーとシステムは、今ひとつ合致していない気がしていて、ストーリーを読んだら「え? 結局どういうことなの??」と首を傾げますけれどルールを説明すると「あ、なるほど! そういうことねー」とわりとすぐに理解して貰えます。
 直感的で分かりやすいデザインですね。


 ラウンドが始まったら手札5枚の内、2枚を盗品カードとして場に提示します。3人プレイなら6枚、4人プレイなら8枚が場札として提示されます。
 自分の手番になったら、手札から1枚を、いずれかの場札の上にプレイします。このときの制限はただひとつ、プレイしたカードの合計が、場札の数値を越えていないこと。
 全員が手札を使い切ったら決算です。一枚ずつ場札を確認していって、最後にカードをプレイしたひとが得点として、そのカードを獲得することができます。
 ラウンドごとにプレイできずに手札に残ってしまったカードは、最終的に失点となります。


 けっこうプレイングが悩ましいんですよね。
 失点を減らそうと思うと、数の大きいカードを場札として放出せざるを得ません。すると、その分だけ、他のプレイヤに大量得点を獲得するチャンスを与えることになります。
 逆に、他のプレイヤが数の大きいカードを出してくることを見越して、手札に数の大きいカードを残していると、そのカードをプレイできなかったときに、大きな失点を抱えることになるので、そのリスクを負うことになります。
 ローリスクローリターンで小さく稼ぐのか、ハイリスクハイリターンで大きく稼ぐのか。一言にまとめると、そんなところでしょうか。


 ゲームは計3ラウンドで形成されているので、ある程度、先を見越したプレイングが求められます。
 で、その過程で、読み合いが発生するわけですが、まあ、これが面白い。


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「俺が大きい数のカードを見越して、大きい数のカードを取っておくなんて……ズルいぞ!」


「おい、せっかく大きい数のカードを取っておいたのに、皆、小さいカードしか場に出してないじゃないか! ズルいぞ!!」


 そう、とりあえず、何でもかんでも「ズルい」と言っておけば良い、みたいな雰囲気になるのです。
 しまいには、


「あー、それは、ちょっとズルい、こズルい」


 だとか、


「お前、ズルいを通り越して、腹黒いわ。真っ黒だわ」


 みたいな、謎の煽り合戦になります。
 これを笑顔で言い合えるので、まあ、良いゲームですわ。楽しいです。


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 イラストも、良いですよね。
 明らかにズルい顔つきをしている赤騎士と青騎士は、まあ、いいとして、てへぺろしている黒騎士は、絶対に確信犯(誤用)ですし、黄騎士に至っては、絶対に腹に一物ありますよ。ズルすぎる顔をしています。
 いやはや、堪能しました。

大どろぼうとズルい騎士

大どろぼうとズルい騎士