ガーデンゲームズさんのゲームマーケット2015秋の作品『カードの迷宮』を遊びました。
2~4人用の、15分ほどで終わるカードゲームです。
ガーデンゲームズのデザイナである樫尾忠英さんは、ユーロゲーム感のあるボードゲームデザインを得意とされていて、その作品には古き良きジレンマが溢れます。
この『カードの迷宮』は、シンプルなカードゲームなのですが、随所にガーデンゲームズさんらしさが光ります。
メカニズムとしては、先の見えない競りです。
場には先の見えない迷宮として6枚のカードが並んでおり、プレイヤはそれぞれの場に対して、自分の手札からカードをプレイし、どれだけパワーを割くかを決めることになります。
ゲーム終了時、場ごとに、マジョリティを見て、もっとも探索力を傾けたプレイヤが、その場札を獲得することになります。
最適解としては、もっとも価値の高い場に対して、より強いカードを投入することです。
しかし、ゲーム開始当初、最初の1枚以外のカードは裏向きになっており、その価値は判明していませんし、プレイヤの手札は補充しなければ非常に限られています。
手番にできることは手札を補充するか、場に手札をプレイするかなので、ならば、まずは補充して、手札を充実させたいと思うところですが、そこに立ちはだかるのが、下記の2ルールです。
・最初にカードをプレイしたプレイヤには「一番手ボーナス」として追加2点が与えられる。
・後戻りのきかない迷宮であるが故に、一度、通り過ぎてしまうと前の場にカードの追加投入は不可。
分かりますでしょうか。
この2つのルールが厳然と立ちはだかるので、おちおちと手札を補充なんかしていられないんですよね。と言うのも、ゲームバランス的に「一番手ボーナス」の2点は、なかなかに大きい数字なので、2点差どころか、1点差で負けることもよくあるのです。
プレイ時間15分のカードゲームと侮ることなかれ、ガーデンゲームズさんらしいアクセントのあるゲームです。
イエサブの体験会で、樫尾さんに遊ばせてもらって。面白かったから、ゲームマーケットで買ったの
そうだったんだ! そんな経緯があったんだ