雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

2011年に読んだ小説で面白かったもの10選

 と、言うわけで選びました。
 読んだ小説というくくりなので、2010年以前に刊行されているものも含まれます。が、なるべく新刊と呼べるものと、完結してるものを優先しました。

舞城王太郎ディスコ探偵水曜日

ディスコ探偵水曜日〈下〉 (新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日〈下〉 (新潮文庫)

 ハードカバー2冊が文庫化されたら3分冊されました。過去、現在、未来、時間を縦横に駆け巡りながら、探偵が少女を救済する話。ハァレルゥヤ!

米澤穂信『折れた竜骨』

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

 読んだ直後は「果たして青春ミステリの旗手にして、探偵の敗北を描き続けてきた米澤穂信が書くべき小説だったのかしら」なんて天邪鬼なことを言ったりもしましたが、やはり本書は素晴らしいです。

桜庭一樹GOSICK

 最終巻の展開は、ひとつの驚きであると同時に、納得の結末でもありました。嵐の行く末は気になりますが、もう何があろうとも二人は一緒なのだと思うと、実に救われた気分になります。

海羽超史郎STEINS;GATE シュタインズゲート 円環連鎖のウロボロス

 奇才、海羽超史郎の復活はタイムループの傑作『シュタインズゲート』のノベライズ。しかも、単にハードをゲームから小説に移しただけではなく、原作を補完するように挿入されたオリジナルエピソードが、また良い出来で! 傑作の二乗。

西尾維新『少女不十分』

少女不十分 (講談社ノベルス)

少女不十分 (講談社ノベルス)

 全西尾維新読者必読とでも呼ぶべき一冊。そして、これもひとつの小説を書いた小説なのだろう。

師走トオル火の国、風の国物語

 銀河英雄伝説をほうふつとさせるリアリティと爽快さに満ちた戦記ファンタジィ。この世界で繰り広げられる多対多/一対多を、もっと読みたい!

虚淵玄Fate/Zero』

Fate/Zero(6)煉獄の炎 (星海社文庫)

Fate/Zero(6)煉獄の炎 (星海社文庫)

 奈須きのこによって創造された魔術世界を、虚淵玄が錬成! 奈須きのこの設定は好きだけれど、青臭いのはなあと思っていたので、この硝煙けぶる鉄臭い物語は大好物だった。

野崎まど『パーフェクトフレンド』

 昨年は、野崎まどを何冊も読んだけれど、ただ1冊を挙げよと言われたら本書かな。だって気持ち悪いもの……。

柳実冬貴『Re:5 バカは世界を救えるか?』

 最弱の能力者が救う世界と彼女。佳作レベルではあるけれど、セカイ系の最先端として、やはり取り上げざるを得ないわー。

秋目人『騙王』

騙王 (メディアワークス文庫)

騙王 (メディアワークス文庫)

 最後の1冊は迷ったけれど、これ。策謀渦巻く国家の人間らしい欲望と打算って大好きだわー。

次点

 静月遠火『真夏の日の夢』、山形石雄六花の勇者』、水沢黄平『ごめんねツーちゃん 1/14569』、森晶麿『奥ノ細道・オブ・ザ・デッド』。次点と言いながら、いっぱい挙げちゃったわー。エンターテイメントとライトノベルで区分すれば、20冊挙げられたことに今気がついたけれど、もう振り向かない。