雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

本日二信

■昨日、夜更かししたせいか、今日は華麗に寝坊しました。
■毎年この時期を迎えると思うのですが、来期以降の風景がまったく見えずに、気持ちが沈みがちになって、まったくモチベーションが喚起されません。惰性で生きている感じ。良くないなあと思う一方、ひとは暗闇の中には希望を見いだせないもの……とも思います。
■それは、さておき石持浅海『君の望む死に方』を読み始めました。前作『扉は閉ざされたまま』が傑作だったので、こちらも、きっと面白いはず。と思いながら読み始めたのですが、どうも既視感があります。なんとなく記憶に残っているフレーズ、なんとなく記憶に残っている人名。おかしいな? と思い昔のブログで検索してみたら、驚愕したことに2008年7月に既読でした……!

 これは面白かった。被害者と殺人者、その両方を主人公として、交互にそれぞれの視点から描写することで物語を進めているのだが、お互いに上手く行かないのだ。理由は探偵の存在。被害者が被害者になろうとしていること、殺人者が殺人者になろうとしていること、そのことにいち早く気づいた探偵が、事件を食い止めようと裏で奔走しているのだ。物語全体を俯瞰できる読者の視点では、登場人物たちが何処でどのように行動しているかは一目瞭然だが、登場人物たちの視点ではそうではない。卓越した推理力を持つ、何者かが暗躍しているように見えるのだ。

http://unjyoukairou.jugem.jp/?eid=920300#sequel

■しかも、わりと、面白かったらしいです。当時やっていた五つ星評価でも、一つ星をつけるという、それなりの高評価です*1
■正直、今なお、ほんとうに自分が読んだのか確信が持てないほどに思い出せていません。何しろ、こんなことは初めてです。既読だと思って未読だったことはありますが、未読だと思って既読だったことはありません。特に2008年7月ということは就職してから読んでいるので、読書ペースは落ちた後、間に横たわっている冊数もせいぜい100冊くらいでしょう。その程度の過去の出来事なのに、いくら頑張っても思い出せないとは……。
「忘れられること」はミステリ読みにとって幸福なこと。と長らく思っていましたが、ほんとうに直面すると、なんだか不気味さを覚えますね。むぐぐ。

君の望む死に方 (祥伝社文庫)

君の望む死に方 (祥伝社文庫)

*1:基準として五つ星が500冊に1冊程度、四つ星が200冊に1冊程度、三つ星が100冊に1冊程度、二つ星が50冊に1冊程度、一つ星が10冊に1冊程度の面白さでした