雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

第1575回「なかよし村とゲームの木」レポート

 1982年に創立された、日本で最も古いボードゲーム会に参加してきました。
 存在自体は、ずっと知っていましたし、参加もしたいなと考えていましたが、高田馬場という立地に加え、開催時間が土曜日の夕方から夜にかけてという条件が重なり、足が遠ざかっていました。
 今回、主催の草場純さんのご自宅に招待されたので、けがわさんと一緒にお邪魔し、そのまま草場さんのお車に同乗させて頂き、会に参加しました。
 会場となる高田馬場ブリッジセンターは、高田馬場から徒歩3分くらいでしょうか。歴史のあるゲーム会から、なんとなく和室の古風な会場を想定していましたが、非常に明るく、清潔感があり、空間的余裕も充分に確保されており、快適な時間を過ごすことができました。
 以下、遊んだゲームの感想など。

ワン・ツー・スリーゲーム


(プレイ時間:3分)
 なかよし村とゲームの木のレポートと謳いつつ、最初は、草場さんのお宅で遊んだゲームの感想です。
 写真を見たら分かる通り、チップを滑らして三目並べするだけの、超簡単お手軽アクションゲームです。ワンプレイは、だいたい3分ほどでしたが、計4回か5回ほど遊びました。シンプルに楽しいゲームで、ゲーム会の隅にあったら重宝しそうですが、えらく大きく、持ち運びが大変なのが難しいところですね。

コレゴ


 三目並べの次は五目並べです。
 盤上の任意の箇所にコマを差し込み『ラビリンス』の要領で、他のコマを押し出していきます。ゲーム開始時、すべてのコマは下を向いており、赤と黒かは分かりませんが、ゲームが進むことで、じょじょに平準化されていきます。写真は先攻の赤だった秋山が、後攻の黒となるけがわさんに負けたところです。
 コマの配置がランダムであること、隠蔽されていることから純粋なるアブストラクトとは言えませんが、かなり味わい深いゲームでした。

京都


(インスト含むプレイ時間:20分)
 ライナー・クニツィアの新作タイルゲーム『京都』のテストプレイ版を、草場さんがお持ちだったので遊ばせてもらいました。
 印象としては、ちょっと淡白でした。手札となるタイルは、たったひとつで、自分の手番が回ってきたら、それを「このターンで最大の得点を得るために」「次以降のターンで最大の得点を得るために」「他のプレイヤの邪魔をするために」配置していく感じです。シンプルで分かりやすいとは感じましたが、これなら『秦』や『キングダムビルダー』の方が楽しいかなあという印象です。
(秋山90点、けがわさん78点、草場さん76点)

エスカレーション


(インスト:1分、プレイ時間:10分)
 最近、色々なゲーム会で、よく遊ばれているのを見るクニツィアのカードゲーム。
 どんどん大きいカードを出していって、出せなくなったらパスを宣言しつつ、溜まったカードを失点として受け取る。シンプルなゲームだからこそ、手札のマネジメントが強く要求されるゲームですね。プレイ感としては『ポイズン』に親しいですね。3人だったので、3ディール遊びました。
(1回目:けがわさん2点、秋山6点、草場さん44点)
(2回目:草場さん4点、けがわさん7点、秋山44点)
(3回目:秋山4点、けがわさん21点、草場さん29点)

酔いどれ猫のブルース


(インスト:4分、プレイ時間:18分)
 ここから先は、なかよし村とゲームの木でのレポートです。
 酔い、猫、ブルースと好ましいテーマが三拍子揃ったクニツィアのカードゲーム。日本語版が発売されてから、ずっと遊びたいと思っていたのですが、ようやく機会に恵まれました。
 競りに使うお金カードと競り落とす得点カードがイコールという、同じクニツィアなら『マネー』、他のデザイナの作品なら『ワイン商』と同じメカニズムの競りゲーでした。ある程度、カードを溜めて、最後は一気に加速してゲームを終了させつつ勝利する! というのが勝ち筋になるのでしょうか。ジョーカーを使いすぎて得点が減点で打ち消され、散々な結果でした。さっくり遊べるので、また遊びたいですね。
(すみさん6点、けまないさん4点、秋山0点)

ディヴィナーレ


 熱狂的に好きなゲームではありませんが、未プレイの方が多かったので、せっかくですし立てさせて頂きました。
 前半に失敗を繰り返してしまい、すみさんと西澤さんの大量得点を許してしまい、これに追いつくには、もうダブルボーナスを狙うしかない! と果敢に攻め立てた結果、逆に多くの失点をこうむることになり、惨憺たる結果になりました。
 このゲーム、なかなか勝ち筋が見えません。
(すみさん22点、西澤さん17点、けまないさん9点、秋山1点)

帝国(古代ローマの新しいゲーム)


(インスト:7分、プレイ時間:10分)
 クニツィアの『古代ローマの新しいゲーム』より「帝国」を遊びました。
 毎ラウンド、自分のコマを3つまで盤上に配置でき、全8ラウンドを経て、各地でポイントを稼いで、最も勝利点が高いひとりが勝利という仕組み。
 良いゲームですね。極めてシンプルですが、どこに注力して、どこで息を抜くかが悩ましいです。配置できるコマは、全部で24個。どう分配するかに悩むゲームです。機会があれば、また遊びたいですね。
(すみさん22点、秋山20点、西澤さん19点、けもないさん18点)

カッラーラの宮殿



(インスト:16分、プレイ時間:52分)
 クラマーとキースリングという黄金コンビによる新作。
 なんとなく、このコンビだと陣取りの印象が強いですが、プレイ感としては資源を溜めて、建物を建てて、その建物の能力を発動させて勝利点や金貨を稼いでいく、ワレスの『ロンドン』をシンプルにしたようなゲームでした。
 建物の能力は基本的に1回、上手いこと切り回せば2回ほど発動させられるのですが、タイミングの見極めが難しく、また手番を考えると、なるべく溜め込んだ方が効率的なので、息を止めて素潜りをするような感じです。前手番のプレイヤに資源や限られた建物を、先に取られてしまうのではないか。そんなドキドキを胸に宿しながらのプレイでした。
 ゲーム終了後、時計を確認して驚きました。確実に1時間半くらいは遊んでいたような気がするのですが、実際には1時間を切っていたからです。この短いプレイ時間で、ヘビーな充実感を覚えられるのは貴重。アドバンスルールを入れたら、さらに複雑さや難易度が増すとのことで、何度でも遊ぶことができる傑作です。素晴らしい。
(秋山81点、有田さん80点、高木さん65点、西澤さん55点)

ジャッカル


(インスト:5分、プレイ時間:17分)
 最後はダイスを使った軽めのゲーム。
 出目に応じて場札を入手していくという点において『ベガス』に親しいところがありますが、『ベガス』がダイスとバッティングという苦手要素の組み合わせであることに対し、『ジャッカル』はダイスのみなので、まだノットフォーミー感は少なめですね。
 面白いと感じたのは使用するダイスが8面ダイスであることです。ボードゲームでは6面ダイスを用いることが多いので、8面だと「ええと期待値って……? ま、いっか。振ってから考えようっ」みたいな感じでした。と言うか、結局、出た目に応じて、その場その場での最適解を考えていくしかないので、まあ、時間調整には楽しいゲームでしょう。
(草場さん14点、秋山12点、けもないさん11点、永田さん10点、西澤さん4点)

おわりに

 翌日は文学フリマのために大阪遠征する予定で、5時半起きだったので早々に失礼させて頂くことにしました。
 聞いてみたところ終電まで遊ばれる方も多いとのことで、翌日に予定がなければ24時まで遊べそうです。部屋は18時くらいに開くので、6時間遊べることを考えると、会費400円は、けして高くないですね。この日はボードゲームの日でしたが、違う日にも訪ねて、色々なゲームに触れたいですね。ありがとうございました。