雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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名古屋コミティア43で買ったりしたものについて語るときについて語ることと名古屋市科学館を訪ねたりしました

 タイトルなっがい!
 ま、たまにはねー

名古屋コミティア43


 せっかく名古屋に来ているのだから、創作文芸勢として応援しよう! というわけで、名古屋コミティア43に行ってきました。写真は、会場の名古屋国際会議場を、ちょっと離れたところから撮影したものです。
 会場に到着して、カタログを購入してからホールに入ると、想像していたよりはるかに多い参加者数に、思わずたじろぎました。正直なところ、少し閑散としているのかなと思っていたのですが、盛況どころか、ひとが多すぎて息苦しいくらい賑わっていました。素晴らしい。
 ひと通り歩いてみて感じたのは、グッズ系の多さですね。ジャンルごとに島が分けられている感じは、あんまりなくて、漫画の隣に小説があって、その隣に平然とグッズがあったりしました。端から端まで歩きまわり、小説系は、全部、立ち読みしたかな。ただ、買って自宅で最後まで読みたいと思える作品はなくて、近江舞子さんのお知り合いだからという理由で買った黒澤丙『群れ惑う花に浮かぶ』と、先日、読んだ『竜箱の揺籠』が面白かったので、同作者の『C.COON.』シリーズを3冊、買ったくらいですね。
 見本誌のコーナーが、けっこう快適でした。落ち着いて立ち読みできるのか、次から次へと、面白そうな本を手にとっては、時間を気にせず、のんびり読めるのが良いですね。wog『きみは妊娠3ヶ月』、三浦一馬『自転車日和』、茶畑庭『プールサイド』が特に気に入りました。漫画なので買いませんでしたが。
 1時間ほど楽しんでから撤収。次回は来年の3月30日とのこと。だいたい半年後ですね。

名古屋市科学館



 国際会議場を撤収した後は、大須商店街で昼食をとってから、伏見まで自転車をこいで名古屋市科学館へ。ここは、日本一なのかな、巨大なプラネタリウムがあることで有名らしいです。
 ちなみに振り返ると、すぐ近くに名古屋市美術館があります。あいちトリエンナーレのポスターが見えますね。科学館と美術館をはしごすれば、1日は、きっと瞬く間に過ぎ去りますね。

[世界を変えた書物]展


 と言うわけで、たった2週間しか開催されていない、この[世界を変えた書物]展を見るために、ひとりで名古屋市科学館にやってきたのでした。
 この展示は、金沢工業大学が「工学の曙文庫」として所蔵しているコレクションを紹介しているもので、工学に関係する様々な初版本を自由に見ることができます。特に、監修者として携わっている竺覚暁(ちく・かくぎょう)教授が中心人物として関わっており、曰く「科学者が本を書いて発表すると、その本を読んだ他の科学者が、反論を本にして発表します。その系譜を追うのに、初版本が重要になる。かれこれ30年ほど集めているが、ようやくコレクションとして展示できるものになった」だそうです。貴重な初版本が、撮影自由で展示されていたので、けっこうテンションが上がり、ぱしゃぱしゃ撮ってしまいました。
 上の写真は、イベントホールに入ってすぐの一角で、雰囲気がロマンティックで、一瞬で飲まれました。



 こちらは展示されている初版本を、系統立てて説明する三次元モデル。
 元々、竺教授はアリストテレスから始まりアインシュタインで終わる図を、系統樹のように二次元的に書いていたらしいのですが、建築学科の学生が「教授、三次元にした方が分かりやすいですよ」と言って、このモデルを作ったそうです。写真では見えませんが、底にアリストテレスのボードがあって、そこから三次元的に線が登って行って、てっぺんのアインシュタインに辿り着くという形になっています。



 と言うわけで、こちらがアリストテレスギリシャ語による著作集』。
 本は、すべて開かれて展示されていましたが、箱の底には鏡があって、鏡に反射して表紙が見えるようになっています。こちらは15世紀の本だそうで、表紙に使われているのは羊皮紙かしら……。
 引き続きデカルト、リーマン、アインシュタインなどをお楽しみください。



理工館・天文館・生命館

 地下の展示で、すでに大満足だったのですが、せっかく400円払って入場したので、1階から7階の科学館も歩き回ることにしました。
 1階から4階くらいまでは、完全なるアトラクション空間でしたね。科学的な要素を題材にした触ることのできる仕掛けやおもちゃが置いてあって、自由に遊べる感じでした。歩きまわっているひとの9割は子連れの若い夫婦で、いたるところを子どもたちが走り回っていました。足元に近寄っていることに気づかず、二度ほど蹴っ飛ばしそうになってしまい、早々に退散することに。
 5階から上は、少し内容が高度になって、照明も少し落としてあって、ターゲットとしている年齢を上げに来ているなと感じました。子どもの人数もぐっと減って、高校生カップルや大学生カップルが手を繋いで、展示を眺めたり、遊べる仕掛けに興じているのが目につきました。
 いちばん興味深かったのは7階でしたが、ちょっと疲れてしまったので「また、今度、じっくり見に来よう」と思いつつ、さくさく回りました。地下のイベントホールで興味深い企画展が開催されたときに、5階以上は再挑戦したいと思います。
 それはそうと、前述の通り、1階から4階までは、完全なる子ども向けのアトラクション空間でした。たとえば、こんなのがありました。長さの異なるパイプが並んで置いてあって「手を叩いてみよう」と書いてあるので手を叩くと、片方は、すぐに音が反響して戻ってくるのに、もう片方は反響が遅れてくるのです。単純にパイプの長さが異なるわけですが、きっと子どもは「えっ、なんで!」という疑問が持って、そこにある説明を読んで「なるほど!」と理解を得るのでしょう。他にも、滑車の仕組みや、光の屈折なども面白かったですね。幼稚園から小学校低学年くらいの子どもがいたら、絶対に連れて行ってあげたい素晴らしい空間でした。

おわりに

 科学館を辞した後は、ジュンク堂で『3月のライオン』を買ったり、TamariBarへボードゲームを遊びに行ったのですが、それは、また、別のお話。