こんにちは、雲上回廊の秋山真琴です。
最後の文学フリマでした。
と言うのも、次回から文学フリマは、文学フリマ東京になってしまうからです。文学フリマこそが文学フリマであり、文学フリマ大阪も、文学フリマ金沢も地方開催に過ぎない……ではなく、文学フリマ東京も、また文学フリマのひとつであるという主張と受け取りました。
相変わらずの本気勢として参加しましたが、レポート自体は、いつも通り、ゆるゆる行きますよ。
設営組として
大阪や春、超も含めると、20回くらい参加している文学フリマですが、未だ一度も設営から参加したことはありませんでした。もっと文学フリマを理解したい! という想いで、今回は、設営から参加することに。8時15分にJR大森駅の改札前で、そえさんと有村さんと待ち合わせてタクシーで会場に向かいます。JR大森駅からTRCまで、タクシーだと1000円です。浜松町から流通センターまで、モノレールだと340円なので、いかにタクシーが効率的かお分かりいただけますでしょうか。
会場前に到着すると、望月さんを始め、m2さんやザッキーなど、事務局のメンバーが揃っています。鯨さん、上住さん、西瓜さんも到着しており、やがて暦さん、さとえりさん、真乃さん、なむあひさん、にゃんしーさんと続々と人が集まってきます。
写真は裏口から施設内に入ったところです。ぼかし(ガウス)をがっつり掛けてしまいましたが、だいたい写っている人数の3倍くらいがこの場にいました。
設営開始
だだっ広い会場からの、
机の並んだ会場からの、
椅子の配置です!
従来は追加椅子は各サークルに取りに来てもらっていたそうですが、今回からは先に配ってしまったそうです。タスクが増えているにも関わらず、9時50分には全工程が完了し、そのままブースの設営に入ることができました。
ブース設営
だいたい30分ほど掛けて自ブースの設営を行いました。
今回は久々に2ブース確保していて、しかも展開するものも多かったので、けっこう大変でした。もにょさんを迎えに行ったそえさんが、いっこうに戻ってきてくれなくて、どうしたものか悩んでいたら、どこからともなく、颯爽となむあひさんが「手伝いましょうか」と現れて救われました。イケメンでした……サブカル系男子とか言ってすみませんでした。
今回の目玉は、なんと言ってもこれです!
イガラシプロ有限会社さんの、ひな段式陳列販売用ケースです!
文庫の展示を行なうなら、これ以上のものはないと思って導入しました。
中々しっかりとした作りで悪くなかったです。組み立て式なので、1回だけの使い捨てかなと思いきや、ちゃんと畳んでおけば繰り返し使用できそうです。唯一の欠点は帯が隠れてしまうことでしょうか。回廊文庫は、すべて帯を巻いて、キャッチフレーズや、その本の説明をかんたんにしているのですが、それが見事に見えなくなってしまっています……ちょっと誤算でしたね。
嬉しかったことは、多くの方に「雲上回廊は、いよいよ本屋さんみたいになってきたね」と仰ってくださったことです。後、書店系美少年の譲さんにも「これはいいね」とお褒めいただいてほくほくです。
文学フリマガイドブックの委託準備
やってきたもにょさんに「見本誌を提出して、ブースの完成度を上げておいてください」と曖昧なお願いをして、一階へ移動。
文フリガイドの在庫を持って、委託を請け負ってくださった各サークルの元を巡回します。時間節約のために、さとえりさんとふたりで走ったのですが、後に、会うひと会うひとに「秋山くんが走ってるのを見たよ、忙しそうだね」と言われることに……。
ちなみに、この日は、だいたい1時間おきくらいに各サークルを巡回して、在庫状況を逐一メモしていきました。以前に暦さんと清風さんがやっていたときは「やってるなあ」としか思いませんでしたが、自分でやってみると、けっこう色んな風景が見えてきますね。面白いものです。
ちなみに、もにょさんが完成度を高めてくださったブースは、双子のライオン堂の竹田さんが撮影してくださいました。
幻視コレクションさんは二階の正面! pic.twitter.com/NWAjC1JfXC
— 双子のライオン堂(買取強化) (@lionbookstore) 2014, 11月 24
スタンプラリー
くまっこさんの創作小説スタンプラリーと、卒塔婆スタンプラリーに参加しました。
立ち寄っただけでもスタンプを押してOKというルールが、程よい軽さを持っていて良いですね。特に、くまっこさんのスタンプラリーは、とても良かったので、別途、レポートを書きたいなと思っています。
紙袋
今回も用意しました、買ってくださった方向け、チラシつきの紙袋。前回は緑色でしたが、今回は赤色にしました。
紙袋は販促品として非常に優秀で「このチラシのついた紙袋を持ってるひとを、下で何人も見掛けたんですが、ここで配ってたんですね」と何名かの方に言っていただけました。また、取材を受けたらしいmikioさんから「紙袋だけ撮影されました」と言われました。きっと暦さんですね。
二次会
二次会は事務局主催のに参加しました。
三次会
佐藤さんが近くの店で待ってると言うので追いかけに行きました。
四次会
もう少し飲みましょうということで、終電まで飲みました。
飲み会は、基本的にイベントと言うより、人の話になってしまうので、書くのが難しいですね。
頒布状況
着払いの荷物を受け取ることが出来ていないので、在庫と照らし合わせられていませんが……今回もiPadの即売レジを用いた販売管理しました。
グラフの青色の線が、本を求めに来てくださった訪問人数、赤色の線がお求めいただいた冊数、そして、緑色の線が販売額です。青色と赤色の線グラフは、左側の軸を参照してください。緑色の販売額は、さすがに売上がばっちり分かってしまうので消しちゃいました。まあ、計算すれば容易に分かりますけどね。
今回のグラフは個人的には興味深いですね。第18回のときのグラフも公開しているので、合わせて見ていただければと思うのですが……、
・出だしが快調、1人につき1.5冊以上、お買い上げいただいています。
・14時台の訪問者は多いが、1人あたりの冊数は少なめ。
また、これは元データを見ないと分からないことなのですが、全時間帯を通して新刊は、定量的に出ているのですが、既刊は、後の方の時間になればなるほど増えています。特に顕著なのが『異界再訪〜』ですね。
文フリ春、文フリ大阪、文フリ秋と、販売管理を続けていって、だいぶデータとナレッジが増えてきたので、次回は頒布を促進するために、途中でブースの模様替えを行いたいと考えています。
具体的な頒布冊数は下記の通りです。
『墨妖』44部
『山吹色外典』21部
『ゆる本 Vol.21』8部
『反理想郷にさよならを』4部
『幻視コレクション 終わりなき夢想の終焉』11部
『幻視コレクション 想い焦がれる追憶の行方』1部
『幻視コレクション 失われた一葉の架空』3部
『てきとーの(す)べるせかい』3部
『世界再生の書物と一つの楽園』2部
『異界再訪の扉と十三の不思議』10部
『裸の女の肖像』2部
──以上、109部
上記の他、委託として約40冊ほどであって、全体では150弱となります。
尚、『墨妖』については、二次会でも積極的に営業して、持ち込み50部完売となりました。
通販や今後の展開について
新刊はすべて密林社さんに納品済みで、また、今回からの試みとして書店さんにも委託で置いていただいています。詳細は別途告知します。また、電子書籍化は文フリ大阪の新刊と合わせて実施予定です。
終わりに
何故かお土産をいただきました。譲さんには文フリ大坂のときも、バリ勝男くんをいただいたのでお返しを用意せねば……。
次は4月に文フリ金沢で、5月に文フリ東京ですね。
文フリ金沢向けの新刊は検討中ですが、文フリ東京には『7文字でつながる連作超短編を書こう! 2015』を進めているのと、後は『幻視コレクション 第4弾』を考えています。来年もよろしくお願いします。
追記
何かおかしいと思ったら、卒塔婆スタンプラリーの幟が見切れてしまい、写真にうつっていませんでした。なんという……。