遅ればせながら1月24日に開催された、第3回「モジノオト」の朗読会の感想でも……。
「モジノオト」というのは、文学フリマやコミティア等で活躍している絶対移動中の伊藤鳥子さんが主催している展示と朗読会のイベントです。第3回となる今回は「猫と文学」をテーマに、谷中ふらここにてイラストの展示、谷中の家にて朗読会が開かれました。
秋山に関連するところでは、『山吹色外典』のイラストを描いてくださった宵町めめさんが同作の原画を展示していたり、秋山自身がさつきさん、青波零也さんと共に朗読を行ったりしました。
以下、写真などを交えて。
谷中ふらここさんです。
訪問するのは第2回「モジノオト」以来なので、ざっと1年振りです。
懐かしの急階段を登って、2階の展示コーナーへ行きます。
まず最初に出迎えてくれたのは三糸さんの作品。
伊織さんの立ち読み専用本『ドラゴンナイト擬典』も展示されていました。
文学フリマのブースでは、ちょっと見るだけでしたが、このときは秋山しかいなかったので、持ち上げて、けっこうゆっくり見ることが出来ました。作品としては短めでしたが、中二キーワード盛り沢山で、胸躍る内容。もう少し読みたい感じではありましたが、本が重い上に、持ちにくいので、これくらい短くないときついかもしれません。
なかの真実さんの作品。ねこかわいい。
そして、こちらが宵町めめさんのコーナーです。
こちらは武田若千さんの写真と超短編。
同人誌も置いてありました。
展示を見終えたので、朗読会の会場となる谷中の家へ移動します。
おっされーな建物ですね。
会場には12時半くらいに到着したので、せっせと設営を開始します。プロジェクタの調整に手間取りましたが、なんとか開会までにはセットアップを完了できました。
第1部は有村行人による朗読と笙の演奏、そして三糸ひかりさんによる朗読でした。
有村さんの朗読は面白かったですね。
実際に朗読する原稿がプリントアウトされて渡されたのですが、たとえば地の文で「どこからともなく音楽が聞こえてきた」という場面で、笙を演奏されるのです。この演奏も面白く、ひとつの曲を急ぎ目に吹いたり、ゆっくり吹いたりして、同じ曲でもぜんぜん別の曲に聞こえました。
第2部はなかの真実さんとオヒルネモルヒネさんの朗読。伊織さんを手伝って、台所で芋の皮剥きをしながら聞いたのですが、オヒルネモルヒネさんはすごい声量の持ち主ですね。お腹から声が出ているのか、びりびりという震動が台所まで届きました。
第3部は栗山真太朗さんによる朗読と演奏。どちらかと言うと、合間合間の語りの方が面白かったですね。朴訥な感じが、とても好ましいです。
第4部は秋山の番でした。『絶対移動中vol.15 猫とにんげん』に寄稿した短編「猫と猫との生活について」に加え、「エレベーターガールの想い出」「かさもん観察日記」「止まない雨/明けない夜」「よおこそ」といった掌編を、さつきさん、零也さんと朗読しました。
朗読会終了後は、そのまま交流会ということで、お酒やつまみの買い出しに行ってから、伊織さんによるおでんを食べたりして、後はちょっと遊んだりしました。
光より遅く
最初に遊んだのは『光より遅く』。
さつきさん、天さん、そしてWEB文芸誌『窓辺』で活躍されている平野智志さんと4人で。背景となるストーリーを考えましょうということで、じゃんけんで負けた智志さんに考えていただいたのですが、4人のおでんの具が、鍋を飛び出して、素晴らしい出汁を探す旅に出る……と、なかなかサイケデリックな設定でした。
遊んでいるのを見た他の方々が興味を示したので、引き続き、零也さん、キセンくん、若千さん、そえさんの4人にも遊んでいただくことに。傍で見ていたら、若千さんとそえさんが気遣いに満ちた手紙を出す一方、キセンくんが暗黒を投下し続けていました。
ワンナイト人狼
伊織さんのリクエストで『ワンナイト人狼』を。
複雑さを増したモンスターエディションも持っているので、あれは基本を遊び尽くしたひとでないと、なかなか順応できないので、ちょっと出すタイミングが難しいですね。
計3回ほど遊んだのかな、いい具合に混乱もあって楽しかったと思います。
終わりに
と言うわけで、今年のモジノオトもおしまい。
来年は第4回でしょうか、またネタを考えないとですね……。