道玄坂ヒミツキチラボが開設当初の開催された『忘れられた実験室からの脱出』の、夏のラボフェス2017として再演されたバージョンの感想です。謎に対するネタバレはしないよう注意していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ストーリー
ここは、廃墟と化した、とある実験室。
かつてマッド博士という、異常な頭脳の持ち主が
この世のすべてを解明するため、日々実験を繰り返していた場所だ。
彼の部下であったあなたは、残された文献からこの実験室の存在を知った。
地図にも歴史にも記載されていない、人々から忘れ去られた存在だった。
恐る恐るドアをあけると、そこには一体のアンドロイドがいた。
そっと手を伸ばして触れた瞬間
「侵入者発見。侵入者発見。実験室を包囲しました。」
警報とともに、あなたはこの実験室に閉じ込められてしまった。
http://realdgame.jp/ajito/lab/2017/04/laboratory17.html
誰からも忘れ去られた実験室、もちろん電話も繋がらない。
そこにあるのは、マッド博士が残したであろう不可解な暗号と
一体のアンドロイドのみ...
さて、あなたはこの忘れられた実験室の謎をすべて解き明かし
ここから脱出することが出来るのだろうか?
結果
マッド博士に心酔していた秋山は、マッド博士が残した暗号に囲まれて一生を終えるのであれば、それはそれで一興であろうと思っていましたが、実験室は長らく掃除されておらず、埃っぽかったので手っ取り早く謎を解くことにしました*1。
脱出率(秋山が参加した回)
挑戦数:12組
脱出成功:9組(脱出率75%)
閉じ込められる前
かつてパズルガールズを擁していて、実験的なリアル脱出ゲームを数多く企画しているラボの、最初の作品ってことは、かなり期待できそう! なんか泣けそうだし!!
と言う感じで、期待値、高めの公演でした。
当日、夕食を終えて道玄坂ヒミツキチラボに行ってみると、珍しいことに開場が遅れていました。しばらく階段に並んで待っていると、白衣を着たスタッフの方が出てこられて*2、
「4名様ですか? そうしましたら、扉を引いて入ってください」
と、ひと組ずつ順番に通し始めました。
手間は掛かりますけれど、ホスピタリティの高さを感じる対応ですね。
閉じ込められてから
「うおっ、ビビったぁ……」
「ほうほう、なるほど……意外に難しいですね」
「出来た! 次は、これか……」
「え? ここからどうすればいいの?」
「え? え? もしかして、マジで? そんなことさせるの? え~っ!」
「どうします?」
「やっちゃいますか!」
「あれ? え? え?」
「え? うそ、もしかして……」
「うぉー! うおおおおお!!」
脱出を終えて
いや、超感動でしたわ。
公演中もそうでしたけれど、何と言ってもエンディングがですね、良いんですよ(語彙力失踪)。
司会の四條美紗子さんが、軽くしつこいくらいに「物語」というキーワードを連呼していましたが、ほんとうにストーリー要素の強い公演でした。
チーム毎に、異なる展開を追い、異なるエンディングに辿り着いていて、チームの数だけ「物語」がある、ほんとうに切なくて、胸が苦しくなる、素敵な公演でした。今までに体験してきた公演の中では、五本の指に入るレベルで好みですね。良いです。
秋山チャート
要素 | 5段階評価 |
---|---|
オススメ | ★★★★★ |
探索 | ★★ |
物量 | ★★★ |
ストーリー | ★★★★★ |
アンドロイド度 | ★★★★★ |
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