雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

窓ガラスの向こうの少女と協力し『沈みゆく豪華客船からの脱出』に成功

f:id:sinden:20171223113438j:plain
 東京ミステリーサーカスのヒミツキチラボフロアにて開催されている『沈みゆく豪華客船からの脱出』の感想です。ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ストーリー

目を覚ますと、あなたは豪華客船の船室で倒れていた。
おぼろげな意識の中、顔を上げると隣の部屋の少女があなたの船室の窓を必死に叩いている。


「逃げて!」


少女が窓越しに叫んだ。
その瞬間、船は大きく揺れ、立ち上がろうとしたあなたは強い衝撃によろめいた。
少女も短い悲鳴を上げ、窓にしがみつく。


「船が……沈み始めた……!」


あなたは部屋から出ようするが、扉は固く閉ざされていて開かない。


「取り残されたのはあなたとあたしだけ。どうにかしてここから脱出しないと……!」


大きく傾く船体。激しく流れ込む海水。残された時間はあとわずか。
窓の向こうの少女ルネと協力し、沈みゆく豪華客船から脱出せよ!!

https://mysterycircus.jp/rene/

感想

 申し訳ありません。


 最初に、はしゃぐことをお詫び申し上げます。


 そして、


 申し上げます。


 脱出できました! やったー!!


 失礼、取り乱しまして。


 いやあ、ほんとうに嬉しいです。12月19日(火)にスタートした公演で、秋山が挑んだのは12月23日(土)9時50分の回なので、平日は謎解きできないけれど、謎解き大好きなひとたちが大勢、押し寄せた回だと察します。
 地下のヒミツキチラボフロア(大ホール)は初めて入りましたが、同時に32チームまで同時参加できるスペースが確保されていました。しかし、秋山が参加した回は、27チームのみ。おそらく、混乱を避けるために、最初の内は、少な目に入れているのかもしれません。
 脱出に成功したチームは10組なので、脱出率は37%と言えます。
 かんたんな公演だったか?
 いいえ! そんなことはないです。
 序盤こそはさくさくでしたが、中盤からは明らかに失速し、終盤は、


「うひー、後、何回、閃かせればいいんだよー」


 と息も絶え絶えでした。


「今回は、想像以上に難しかった。と言うことで、諦めましょうかね、うん」


 と、そんな感じにもなったんですが、窓ガラスの向こうで、少女ルネが、苦しそうに涙を浮かべながら、花澤香菜の声で、


「もう、ここまでなのかな……?」


 と言ったりするわけですよ。


 煽りおる……!


 きださおり、煽りおる……!


 このままでは『君は明日と消えていった』の悲劇、再びですよ。
 あれも、脱出成功できなかったときの、みずきに対する申し訳ない感が半端なかったんですよね。
 どうして、彼女の想いに答えてあげられなかったのか! どうして、気づいてあげられなかったのか!
『忘れられた実験室からの脱出』も然りですよ。
 いえ、忘ラボは脱出成功できたので良かったんですけれど、あれも、もし失敗していたらトラウマになっていたことでしょう。
 特に『ルネと不思議な箱』は、まだ遊んでいる最中ですからね。
 ここで脱出失敗した日には、もう『ルネと不思議な箱』を遊ぶ気にはなれないかもしれません。


 やるしかありません。


 難しい、とか。
 解けない、とか。
 めんどくさい、とか。
 そういうのじゃないんですよ。
 もう、死力を尽くして、ここから脱出する。
 それだけ!!


 と言うわけで、さすがに終盤は焦りました。
 ひとりで先行してチェックポイントに行ってしまって、チームメンバーを待っている間、他のチームの方々がやってきて、


「ああ、ここの時間ロスは痛いなあ。順番を譲りたくないなあ」


 と思いましたが、小さいお子さんを見つけ、家族で参加されているチームだと気づいたので、さすがに順番を譲りました。
 そうでなかったら、しれっと通過していたかもしれません。
 それくらい、けっこう、本気で、死ぬほど脱出したいと夢中でした。


 そういった事情ですので、首尾よく脱出できたときは、もう、ほんとうに心の底から嬉しく、良かったという気持ちでいっぱいです。
 つい、この間まで、今年のベストは『脱走者緊急手術』かなあ、それとも『2099年からの脱出』かなあとか思っていましたが、ここに来てぶっちぎってくれました。
『沈みゆく豪華客船からの脱出』は2017年のベスト。
 それどころか、今までに遊んだ全謎解きの中でもベストテンに入る素晴らしさです。
 秋山から言いたいことは以上です。

合わせて読みたい

 他にオススメの謎解き、まとめておきました。よろしければ、どうぞ。