九品さんのゲームマーケット2017秋の新作『七月七日の七夕に』を遊びました。
タイトルにも書きましたが、一風変わったドラフトゲームでした。
手番が来たらダイスを振って、出目に応じて場札を獲得することができ、全員が手札を得た後に、いっせーのーせっでそのラウンドで利用するカードを公開し、そのカードの効果によって勝利点を得ます。
これのどこが「一風変わったドラフト」かと言うと……、実際にゲームの展開を説明します。
まず、ダイスを振って、その出目に応じて……今回の場合は、4のカードの山から、カードを獲得することにしましょう。
手番プレイヤは、4のカードの山の内容をすべて見て、そこから決められた枚数を手札に入れることができます。そして、この様子は、他のプレイヤが見えています。
次の手番プレイヤはダイスを振って、その出目に応じて、4のカードの山からカードを獲得することにします。このとき、その手番プレイヤが見ることになるのは、4のカードの山に残ったカード、つまりそのプレイヤには、最初のプレイヤが取ったカードが透けて見えることになるのです。
各カードには、カード同士でシナジー要素があり、たとえば他のカードがあれば得られる点数が増えたり、あるいはお邪魔カードが出ていると、点数を得られなかったりします。
どのプレイヤが、どの山からカードをドローしていったのか。自分が目にした情報、見ることができなかった情報。複雑に絡み合うそれらを頭の中で組み合わせて、またときにハッタリを効かせつつカードを出していく、なかなかに読み合いが面白いゲームです。
惜しむべくはカードの種類が多いことでしょうか。
そう、ちょっと複雑になりすぎてしまっているのです。
発想それ自体は面白いのにも関わらず、シナジーが複雑であるが故に、プレイヤ全員が一通りゲームの展開とカードの構成を知っていないと、面白さが十全に発揮し得ないのはもったいないポイントです。
とは言え、これはひっくり返せば、慣れたプレイヤ同士であれば、より面白くプレイできることでもあるので、何を重視するか、ということでしょう。難しいものですね。