77spieleさんのゲームマーケット2017秋の新作『天下鳴動』を遊びました。
激烈に面白かったです。
「最盛期のクニツィアがデザインした」と言われても信じます。
メカニクスは、ダイスとエリアマジョリティ。
ダイスを振って、出目に応じて日本の各地に布陣することができます。全プレイヤが兵士を配置し終えたらゲーム終了。エリアごとに順位を見て、最も多くの兵力を投入したプレイヤが、城を陥落させたことになります。すべてのエリアを処理して、最も多くの勝利点を獲得したプレイヤが、ゲームに勝ちます。
うーん、シンプル。
にも関わらず面白い。
素晴らしい。
あまりに面白かったので、2回連続して遊びましたが1回のプレイ時間は15分ほど。
このプレイ時間の短さで、この面白さを考えれば、ほんとうに傑作です。クニツィアの『古代ローマの新しいゲーム』の中に紛れ込んでいても、まったく違和感がありません。
これだけだと、ちょっと割愛しすぎなので、もう少し説明しますね。
このゲームを面白くしている最大のポイントは「援軍」です。
エリアマジョリティの判定は、城ポイントの小さい順に処理していくのですが、各エリアで1位になったプレイヤは、隣接エリアに援軍を出すことができるのです。
たとえば、ゲームが終了した瞬間、12の城に投入している兵力が、プレイヤAが5に対し、プレイヤBが1だったとしても、もし周辺エリアをプレイヤBが独占した場合、援軍を駆けつけることによって、12の城を処理する頃には、プレイヤAが5に対し、プレイヤBが6になっている可能性があるのです。
ほら、わくわくしてきませんか?
もうね、15分とは言え、プレイの最中、ずっとずーっと考え尽くしですよ! そして、ダイスの出目に一喜一憂ですよ!
あー……書いていたら、また遊びたくなってきました。超絶面白いので、軽量級ユーロゲームがお好きな方にはマジでオススメです。