ビストロナガタさんのゲームマーケット2017秋の新作『シュラスコ!』を遊びました。
シュラスコ、ご存知ですか? ブラジルの肉料理で、焼いた肉を串に刺したものを、店員が持って店内を歩き回り、お客さんの皿にどんどん置いていくスタイルが有名です。
秋山は、脂が苦手で、あんまり脂っこいものを食べるとお腹を壊すのですが、年に数回は、
肉が……脂っこい肉が……食べたい
となり、そんなときに食べたくなります。
閑話休題。
このゲーム『シュラスコ!』は、この料理をテーマとしたカードゲームです。
ゲーム開始時に、各プレイヤは、人物カードを受け取りますが、そこに担当キャラの満腹数が書かれています。その数値になるまでは肉を食べることが出来るので、なるべく色んな種類の肉を食べたり、あるいは大好物の肉をいっぱい食べることで勝利点を得られる、バースト系のゲームです。
この要素だけを取り上げると、けっこうありふれています。
タイトルは割愛しますが、他には酔っ払うギリギリまでお酒をいっぱい飲もう! みたいなゲームもありますね。
『シュラスコ!』の特徴的なところは、カードの分配方法にあります。
ターンプレイヤから、場に並んでいるカードの中から今回の注文を選ぶのですが、選ばれたお肉は選んだ本人だけでなく、他プレイヤも受け取ることになるのです。この巻き添え感は、シュラスコらしく、
脂身の多いお肉は、あんまり食べたくないんだけど……ま、いっか
というシュラスコあるあるを、よく再現できているように感じました。
よく出来ています。
後、個人的に気に入ったのは、ルールブックの巻末に沿えられていた料理解説。
・イチボ
牛のお尻の先にある、シュラスコを代表する部位。
赤身と脂身の美味しさが堪能でき、柔らかくて美味しい。
なるほど、と。
必要最低限の説明で、美味しく感じます。
そして、
・カイノミ
牛の脇腹あたりにあり、ヒレ肉の近くにある部位。
脂がのっているがしつこくなく、上品な味わいで美味しい。
これ。
美味しそうですね。
もう少し、見てみましょうか。
・クッピン
牛のコブ肉。脂が多く、濃厚な味わい。
肉の繊維がきめ細かく、口の中で砕ける食感が美味しい。
お分かりになりましたでしょうか?
そう……!
全部、美味しいじゃねえか!
しまいには、
・焼きパイナップル
皮をむいて筒状にしたものを焼き、表面を切り分ける。
温められて強調された甘み、程よい酸味が美味しい。
パイナップルまで「美味しい」で締められています。
いいですね、こういう様式美。そして、これだけ「美味しい」を繰り返されると、ほんとうに美味しそうに思えてきて、シュラスコを食べたくなります。
シュラスコ……食べたい
良いゲームじゃないですか。
最高の体験でした。