みさき工房さんのゲームマーケット2019春の新作『ケーキはどこへ消えた?』を遊びました。
4人から5人で遊ぶことのできる正体隠蔽系のゲームです。
みさきさんの作品は、2011年の『貴族の時代』から追いつづけていますが、5分~10分で終わる正体隠蔽系と聞いて、思わず「えっ?」と聞き返してしまいました。
みさきさんというゲームデザイナらしからぬ概要に、「どういうことかしら?」と思いながら遊んでみて納得しました。
先に、ゲームのルールを説明すると、いわゆるワンナイト人狼系です。
ゲーム開始時にメイドカードが配られ、犯人役を引いたプレイヤは、おやつのケーキをこっそり食べた犯人となり、被害者役は、ケーキを食べられておこ状態のメイドになります。
役割を確認したら、次は順番カードの順に従って、各プレイヤは、他プレイヤのメイドカードや、配られずにテーブルの中央に残ったカードの中身を確認することができます。
全プレイヤが1人ずつアクションを終えたら、後は投票タイム。「いっせーのーせ」で投票し、もっとも多く指さされたプレイヤが、自身のメイドカードを公開し、それが犯人カードであったならば被害者陣営の勝利、被害者カードであったならば犯人の勝利です。
以上。
シンプルでしょう?
ルールを読んだタイミングでは、シンプルに過ぎると感じました。
ここまで、シンプルにしてしまうとゲームとして成立しなくなるのではないか、とも感じました。
しかし、いざ遊び始めると杞憂であったことが分かりました。
たとえば、先手番プレイヤが見たカードを、後手番プレイヤは確認できないだとか、猫カードを渡されたプレイヤは、発言するべきタイミングにおいて、必ず「にゃー」と言わなくてはならない等、随所にルールが効果的に機能するように仕込まれているのです。
プレイ時間が短いので、2回、3回と連続して遊びやすい。
議論の時間が存在しないので、正体隠蔽系が苦手なひとでも遊びやすい。
などもポイントでしょう。
非常に洗練された、正体隠蔽系の極致という印象です。
正体隠蔽が好きな方も、そうでない方も、是非、一度、遊んでみてください。
面白かったよ。でも、犯人は分かったよ!
まあ、犯人がどのメイドであるかは、なんなら箱の裏を見れば分かる
ねこがいいよね! にゃーしか言えないの。毎回、よっちゃんがねこを引いていたから、また、ねこ化してないか、とりあえず質問したよ
配ったときも、自分で選んで取ってもらったときもねこだったし。ねこになる運命なのでは?
ゲームとしても、よく出来ていたよね。面白かった!『ワンナイトマンション』も面白かったけれど、こっちの方がシンプルで遊びやすいと思う
そうね。軽さでは、こちらに軍配が挙がるね。個人的には、ちゃんと考えたい派だから『ワンナイトマンション』の方が好みかもしれない
5分で終わる軽さも良かったよ。もういっかい! って言いやすいしね