エッセンシュピール2019に関する記事の第2弾は、会場で見かけた日本発のゲームです。
主に新作を中心に撮っていきましたが、見つけられなかっただけでまだまだありそうな気配はしますし、アートワークが変わって、気づいていない作品も多そうです。
と、弱音を吐いてしまいましたが、こんなにあるんだ! という感じで見ていただければ幸いです。
ヤポンブランド&アークライト
まずは、秋山も協力者というかたちで関わっているヤポンブランドさんとアークライトから。
ヤポンブランドは日本のインディーズゲームを世界に届ける! を掲げた一般社団法人で、有志が力を合わせて、それぞれの作品をドイツに持っていく団体です。今年は全8団体が9作に、ドイツ語/フランス語/英語ルールをつけて販売しました。
また、合同ブースということで、アークライトがカワサキファクトリーの川崎さんデザインによる『ドラゴンギアス』の展示と試遊を行いました。
ホビージャパン
日本のゲームを海外に届けようという観点では、ホビージャパンも大きなブースを設けて販売していました。
写真からも確認できると思いますが、今年の目玉は『天下鳴動』、『老師敬服』、『ハンザの女王』、『マフィアNo.5』。ゲームマーケット大賞2018に輝いた『天下鳴動』は、先にホビージャパンから発売されるとアナウンスがありましたが、日本に先駆けてエッセンで発売されました。
オインクゲームズ
ドイツに法人を持っているオインクゲームズさんは、もはやエッセンシュピールにおいて確固たる立ち位置を持っているように感じました。
ゲームマーケットと同じく鮮やかなブルーが目を引くブースでは、ひっきりなしに試遊卓が立っており、いくつものゲームが遊ばれていました。
itten-games
『TOKYO HIGHWAY』を有するittenさんも出展しており、『TOKYO HIGHWAY』シリーズの最新拡張の他、最新作の『Moon Base』なども発売していました。
リトルフューチャー
リトルフューチャーさんは、2人用の新作『ORC』をメインに展開されていました。
『ORC』は秋山も遊びましたが、しっかりとしたコンポーネントなので、ドイツ市場でも充分に戦えたのではないでしょうか。
GOTTA2
GOTTA2さんは、不思議の国のアリスをモチーフにしたボードゲーム『Who am I?』を販売。
写真では分かりにくいかもしれませんが、お茶会を表現した陶器のコンポーネントは精巧かつ美麗としか言いようがなく、早々に完売していました。
グランドアゲームズ
今年は、グランドアゲームズさんも、ご自身のブースを構えて出展されていました。
メインとなるゲームは2人用ゲームの『軍師軍略』。少しルールを聞きましたが、なかなか読み合いが熱いゲームで、早く遊びたいものです。
Japanime Games
こちらは、エッセンシュピールではすっかりお馴染みのJapanime Gamesさんのブース。
『たんとくおーれ』は、相変わらず海外では根強いファンがいるらしく、最新拡張を買い求めているひとがいっぱいいました。
囲碁
少し趣きは変わりますが、史上最強の2人用アブストラクトとして知られる『囲碁』も海外団体が、試遊の場を設けていました。
airship city -飛行船都市-
アナログランチボックスさんの昨年の新作『airship city -飛行船都市-』のドイツ語版です!
写真には入っていませんでしたが、あの大箱が壁のごとく積まれていて圧巻でした。
5211
こちらはGALLERY OUCHIさんの『5 COLORS~ファイブカラーズ~』のリデザイン版です。
なんだかふしぎなテイストのイラストと、アブストラクトなタイトルに変わっていますが、ルールは原作通り、硬派なカードゲームです。
Embers of Memory
Manifest Destinyさんの2人用協力ゲーム『三千世界の鴉』のリデザイン版です。
海外で人気のある小説作品とのコラボということで、パッケージに描かれている女性は、小説の登場人物だそうです。
Legendary Forests
通り掛かるたびに人が多すぎて、隙を見て撮影しよう! と思っているうちに忘れてしまいましたが、さとーふぁみりあさんの『8ビットモックアップ』のりデザイン版も、かなり大きく扱われていました。
原作のドット絵も好みですが、こちらのアートワークも素敵ですね。
ラブレター
最後は、おまけです。
Asmodeeが、巨大な空間を簡易スタジオとして使っており、様々な企画を開催しては、生放送していました。そして、その企画のひとつとして「デザイナー本人を呼んで、一緒に遊ぼう」というのがあってカナイ製作所のカナイセイジさんが呼ばれていました。
写真は、まさに『ラブレター』が遊ばれているところですが、初手で騎士による攻撃を受けて、手番が回ってくるのを待つことなく脱落するあたり、デザイナーの鑑だなと感じました。
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実は同様の記事は昨年も書いています。
比較ということで合わせてお読みいただければ幸いです。
終わりに
と言うわけで、駆け足でしたがざっと紹介してみました。
まだまだ日本のゲームには可能性があると思うので、各位の活躍を心から祈るばかりです!