雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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数字を操作し、支配を増やす『クロスローズ』の感想


 Domina Gamesさんのゲームマーケット2022春の新作『Cross Lords(クロスローズ)』を遊びました。
 1~2人用のカードゲームです。デザイナーはポーンさん。

ゲームの概要

 プレイヤーは魔女となり、タロット風のカードを出しあいながらダメージを与え、相手のライフをゼロにすることを目指します。
 サブタイトルに「Blade Rondo外伝」とありますが、ルールは異なりますし、組み合わせてプレイすることもできないので、雰囲気が似ているだけの新作となります。

ゲームの感想

 対戦型カードゲームらしからぬ、新鮮なプレイ感のゲームでした
 一般的な対戦型のカードゲームですと、アタックカードをドローして、それでダメージを与えたり、リソースを貯めて爆発力のある攻撃を仕掛けたりしますが、本作はすこし毛色が異なります。



 まず、3枚の手札を使ってシークエンス(連番)もしくはスリーペアを作ります。
 その後、用いた3枚のうちの1枚を昇華させ、場に配置します。
 昇華させたカードは、手番ごとに1回、使用することが可能です。
 昇華カードは、相手プレイヤーにダメージを与えるものの他、他カードの数値を操作するものもあり、これらの能力を用いることで、よりシークエンスやスリーペアが作りやすくなります。



 プレイ感としては『ドミニオン』にはじまるデッキ構築と『王への請願』等の操作系のゲームに近いです
 どこまで自陣を強化し、いつ攻撃を仕掛けはじめるのかなどの見極めも面白く、デザインとしてはTCGではなくボードゲームの延長線上にあると感じました

終わりに

 ポーンさんのゲームは、いつも遊ぶとポーンさんが語りかけてくるように感じます。
 斬新なアイディア、従来のゲームの文脈になかった輝きが、どの作品にも必ず秘められています。これからも見逃せません。