雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

一瞬で視線を奪い拘束し束縛する絵

 恐らく人生で購入した本の三分の二以上は、amazonbk1で買ったのではないでしょうか。あまりリアル書店を訪問する習慣はありません。それでも、まあ、目新しい書店を訪ねたい気持ちは、恐らくひとより強いでしょうし、ちょっと時間が余ったときに暇を潰すのも書店です。
 そんな感じで、ジュンク堂書店大阪本店を訪ねたときのことです。
 さすが大阪本店だなあとばかりに、隅々まで歩いていたのですが、その際、平台に積まれた、ある雑誌に目を奪われました。いい表紙だなあと思ってパラパラと捲ってみたら、女性の裸体ばかりが延々と続いていて、ふと気がつくと隣に好きなひとに似ているひとが立っていて「これはまずいな」と、さっさと平台に戻してしまいました。けれども、数秒間しか見ていなかったはずの写真が、どうにも脳裏にこびりついて、帰宅してからなんとかタイトルを思い出して、amazonで購入しました。
 それが『PhotoGRAPHICA』2008年秋号、荒木経惟特集の号です。

 ね、いい表紙ですよね。書影があって良かった。
 以下、特集説明を引用させていただきます。

 荒木経惟アラーキー、ARAKI。呼び名は変われども日本で最も著名な写真家で、日本で最も親しまれている写真家で、海外で最も評価の高い日本の写真家である。今回の巻頭特集は、荒木経惟がこの5年間ずっと撮り続けているひとりの女性をテーマに、ARAKIというわが国最高の写真家を紹介していきたい。名は、KaoRi、ダンサーである。彼女はアラーキーが見つけた女性の中で、最も長く撮り続けている最高の被写体のひとりであり、荒木経惟の溢れる才能を引き出す巫女のような資質を持った不思議な女性。今回はアラーキーが撮ったKaoRiの作品を見ていくことで、そこに注ぎ込まれたエッセンスからARAKI写真のすべての表現を堪能する。

 ここ数日、この雑誌を枕元に置いて、寝る前に好きなページを眺めているのですが、何だかふしぎな気分です。表現が難しいのですが、性感帯が開拓されてゆくとでも言うか、自分のなかに眠っていた新たな性癖に気づくとでも言うか。や、そんなおおげさなものでもないんですけどね。
 覚えていたら週末にもう少し書いてみようと思います。