雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

第83回「西荻ブックマーク」レポート

 激しく今さらですが、昨年12月21日に参加した西荻ブックマークのレポートをば。
 6年振りに参加しました。
 西荻ブックマークと言うのは、西荻窪で定期的に開催されているイベントで、毎回、本に関する何かを取り上げています。秋山が最初に訪れたのは、7年前の第13回。その後、第19回と第23回に参加して以来なので、実に60回振り4回目の参加です。
 さて。この日は、気持よく晴れていて、『墨妖』の営業を兼ねて、中央線沿いの色々な場所を訪れてみましょうと添田健一さんと約束していました。と言うわけで、その行程も併せて紹介させてください。

つけめんTETSU

 前日、ミスボドで深夜遅くまでお酒を飲んでいた秋山は、おおよそまっすぐ立っていられないほど厳しい状況ではありましたが、軽くつけめんを食べて気合を入れましょうということで、久々に三鷹のTETSUへ。
 TETSUと言えば、スープが冷たくなってきたら、熱した石を入れて熱くさせるのが有名ですが、この日は体調的に並盛りにせざるを得ず、スープを温めなおす間もなく食べ終えてしまいましたとさ。

テンデイズゲームズ


 続いては、三鷹ボードゲームショップ、テンデイズゲームズさんへ。
 こちらで赤桐裕二『トランプゲーム大全』を購入すると、バイスクルのトランプをつけてくれるので、しめしめと思いながら足を伸ばしました。ついでに、店長のタナカマさんに、ミスボドのポストカードチラシをお渡ししました。まだ残っているか分かりませんが、お店にあったら是非、貰ってください。
「せっかくなので、そえさんもボドゲ買いませんか?」と振ってみたら「甥っ子へのプレゼントに何か……」とのこと。内心「よっしゃあ、男の子なら『パンタロス』だ!!」と息巻きましたが、タナカマさんが冷静に甥っ子の年齢をヒアリングして「だったら『なつのたからもの』がいいですよ」と。な、なるほど……感服していると、パッケージを見て気に入ったのか、財布を出すそえさんの動きに、迷いはありませんでした。

古本 水中書店


 三鷹駅を挟んで、テンデイズゲームズさんとちょうど反対側にあるい水中書店さんを訪ねました。こちらは『墨妖』を扱ってくださっています。
 水中書店さんは、2014年1月に開店したばかりの古本屋さんです。店内に入ると木のにおいが濃厚に漂っていて、なんだかリラックス効果があります。近刊の海外文学が面陳されていて、CDなどもあったりしてオシャレ度が高いです。どちらかと言うと、良書を求めて跳梁跋扈する古本修羅よりも、颯爽とマフラーを巻いたりする男子女子が、ふらっと立ち寄って「ちょっと古い本が良いんだよね」みたいなイメージです。
 店長さんに挨拶して『時計じかけのオレンジ』と『わたしを離さないで』と『坂本ですが? 2』を買いました。3冊とも100円棚にあったのですが、100円本ばかり買うと悪いので『時計じかけのオレンジ』は300円棚から。

ペンタメローネ


 三鷹から立川へと移動して、喫茶店ペンタメローネで毎月2回、シロウさん主催で開催されているゲーム会に顔を出しました。
 ゲームの感想は、別途レポートしたので、そちらをご参照ください。

西荻窪





 ペンタメローネで2ゲームほど遊んでから、西荻ブックマークが開催される西荻窪へと移動します。
 道中で、いつものようにピンクの像を撮影します。盛林堂さんを経て、会場の銀盛会館へ移動すると、1階では古本市が開かれていました。後述しますが、この日の西荻ブックマークは「《オカタケ・古ツアの古本忘年会》〜今年の古本・古本屋回顧〜」ということで、その前段として書評家の岡崎武志氏と古本屋ツアー管理人の小山力也氏主催で2人古本市が開催されていたのです。
 けっこう面白そうな本が多かったですが、鞄の中の『トランプゲーム大全』が存外に重く、「ハードカバー1冊だけにしよう」と念じながら、ウンベルト・エーコを買いました。
 その後、そえさんたちと一緒に会場の設営を行います。その場にいれば、ほいほい手伝ってしまう程度のイベント好き秋山でした。

中野


 会場設営後、時間があったので「中野に行きましょうよ」と、そえさんを誘って移動します。

タコシェ


 目指すは中野サンモール商店街の中にあるタコシェさんです。
 ここには『墨妖』の他、『山吹色外典』も置いていただいています。居並ぶJKたちに「その棚を見ろーーー」と念じてみましたが、いっこうに効果がありませんでした。

信愛書店スペースen=gawa


 そろそろ西荻ブックマークが開始するので、大急ぎで西荻窪に戻ってきた秋山とそえさんですが、走るそえさんのコートの裾を掴まえて「ちょっと、そえさん、信愛書店さんに寄りましょう」「ええっ、でも間に合わなくなるよ!」「大丈夫です、大丈夫」。
 嫌がるそえさんに案内をお願いして、向かうは信愛書店スペースen=gawaさんです。元々、書店であったとのことですが、現在はギャラリーや休憩スペースなどの機能を兼ね備えたセレクトショップとのこと。ここには『墨妖』のポストカードを置いていただいています。

第83回「西荻ブックマーク 《オカタケ・古ツアの古本忘年会》〜今年の古本・古本屋回顧〜」



 前段が長くなりましたが西荻ブックマークのレポートです。
 西荻窪を代表する古書店音羽館の広瀬さんが挨拶して会が始まります。
 ちょっと記憶が曖昧なので、覚えていることを、つらつらと箇条書きにしますが。

・古本市は開店と同時に、古本の神々*1を迎え入れることになった。
・最初のうちは盛林堂書房の小野さんの本ばかりが売れて「2人古本市とは何だったのか」という気分になった。
・ずっと盛況で、手が休む暇はなかった。
・幼き古本修羅のケンタロウ君(12歳)も訪ね、さらには2人にクリスマスカードをくれたとのこと*2
・女性客が多く、西荻の文化が窺える。5000円以上、買った人も多かったが、業者らしき人も何人か……。
・水中書店は良い古本屋だが、安すぎるので経営が心配である。
三鷹の水中書店、国分寺の雲波、武蔵小金井の古本はてなクラブは、いずれも同じデザイナが内装を手掛けており、いずれもウッディなイメージ。吉祥寺のよみた屋の新しい書棚も同じ人。どれも人気のある古本屋さんなので、これから古本屋を始めようという方は、この方に内装をお願いすることをお勧めする。
・2015年は本の雑誌から何かを出す予定。
原書房さんでも何かが企画中。

 他にも色々ありましたが、覚えている範囲では、これくらいです。
 後は、あれですね、あれ、古本修羅十戒。
 これは最高に気に入って、今でもときどき紙を見返しています。

西荻案内所


 会が終わると、再び会場の片付けを手伝ってします。
 その後、二次会へと向かおうとするそえさんを引き止めて、我刊我書房さんと一緒に西荻案内所さんへ。
 残念ながら閉店済みでしたが、写真をご覧いただいて、お気づきでしょうか。『墨妖』を飾っていただいています。感謝!

古書音羽館


「早く二次会に行きましょう」とそわそわしているそえさんに「まあ、落ち着きましょう。音羽館さんに掘り出し物があるかもしれませんよ」と誘って、少し歩きます。
 とは言え、さっきエーコを買ってしまったから、鞄の余力を考えると文庫本一冊くらいしか買わないと覚悟を決めます……「あっ! 100円棚に、奥泉光『『吾輩は猫である』殺人事件』の箱入りハードカバーがあるじゃないですか! しかも状態が良い!」買ってしまいました……覚悟とは何だったのか……。

おりも


 と言うわけで、紆余曲折の後に、二次会の会場、おりもさんを訪れます。
 関係者の打ち上げにしれっと混ざってしまう秋山でした。

三人灯


 二次会を終えた後「飲み足りないので、もう少し飲みましょう。そうだ、三人灯さんへ行きましょう」と、帰りたそうにしているそえさんの手を引っ張って三人灯さんへ。
 三人灯さんは、西荻窪にある素晴らしい飲み屋で『墨妖』の始まりの地でもあります。詳しくは『墨妖』の解説をご覧ください。

終わりに

 終電ギリギリまで飲んで、改札前で別れたところまでは良かったのですが、寒風の吹き込むホームに立ったら、ちょうど豊田行きの電車が来ていて、愛知在住の身として、親近感を覚えるフレーズに、ついふらふらと乗り込んでしまい、うっかり逆方向へと向かってしまいました。
 すぐに気づいて、次の駅で降りて折り返したのですが、もう間に合わず、仕方なく学生時代はよくお世話になった漫画喫茶で夜を過ごすことになりましたとさ。

*1:どうやら古本の熱烈な愛好家であり、全国の何処にでも現れる情熱を持った者を古本の神と呼ぶらしい。ちなみに、もう一段、下がったところに古本修羅がいる様子。

*2:心温まるエピソードである