雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

君は終わらない宴から脱出してもいいし脱出しなくてもいい

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 SCRAPがリアル脱出ゲーム十周年を記念して開催したフェスティバル『大パーティ』の、第2部において開催された1万人リアル脱出ゲーム『終わらない宴からの脱出』の感想です。本公演はネタバレ解禁済みですので、ネタバレに対しては特に配慮せず……と言うか、大いにネタバレしつつ書いているので気になる方は回れ右推奨です。

ストーリー

気がつくと、あなたはドームの中にいた。
スタンドにひしめく1万人の観客たち。
目の前で繰り広げられる
ピエロたちの奇妙な宴は
いつまでも、いつまでも終わらない。
あなたはどうやら巨大なドームに閉じ込められてしまったようだ。
脱出する方法は宴に隠された秘密を暴くこと。
奇妙な宴から巻き起こる衝撃的な事件。
ドームに仕掛けられた不思議な謎や暗号文。
さぁ、あなたは1万人の観客たちと協力し脱出することが出来るだろうか?

http://realdgame.jp/reald_bigparty/1reald/

結果

 気がついたら1万人の観客と共にドームの観客席に座っていて、グルグルと踊り続けているピエロを見ているだけってよっぽどな状況だな! と言うか、バテ始めて、なんか疲れて座ってるピエロもいるし、帰りたいけれどピエロの愉快な顔を見ていると、こちらまで楽しくなってきたので、今回は脱出しないことにしました*1

脱出率

 挑戦人数:10000名
 脱出成功:1名(0.01%)

閉じ込められる前

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 大パーティ第1部を慌ただしく終えて、けっこう楽しかったから、もう第2部なくてもいいんじゃないかと思いつつ着席しました。
 今回はミスボド脱出部の面々と参戦したので、総勢11名でした。
 まず名司会の青木さんが整理した後に、本日の司会にしてSCRAP代表でもある加藤さんにバトンタッチされました。最初の一言は謝罪でした。グッズ、売り切れとかあったのですね。1時間以上並んで売り切れは、確かにショックかもしれません。でも、渋滞問題は謎解きあるあるなので、まあ、楽しむ気持ちが大事でしょう。
 気にしてないひとは気にしてないから前向きにやって欲しいなと思っていたら「この第2部で全部、取り返します!」と宣言してくれたので明るくなりました。リーダーの器ですね。

1つ目のゲーム「ボールキャッチゲーム」

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 スタッフが投げる合計1000個のボールをキャッチすることができれば、牛乳石鹸が貰えるというアイスブレイク的なゲーム。
 正直なところ、内心、


「いや、求めてるの、そういうのじゃないから」


 と思いつつ「多分、準備に時間が掛かるんだろうな、もしくは、これも謎かも?」と考え、素直な気持ちで乗っておくことにしました。
 最終的な、たったひとつ、加藤さん自身が投げた金のボールをキャッチしたひとが、「本日の主役」とされ、誕生日が2月16日と公開され、サイコロの4の目を出し、寸志864円を貰っていました。念のため写真を撮って、メモを取ります。

2つ目のゲーム「超ウルトラ3択クイズ」

「まだ続くんかい!」
 と思いつつ、合計200枚用意されたステッカーはそこそこ欲しいので、頑張ります。
 5問中3問目までは行けましたが、4問目で脱落でした。残念。
 答えは2、2、1、3、3の順であったとメモします。

3つ目のゲーム「ビンゴ」

「ですよねー、ビンゴシート、入ってましたものねー」
 と思いつつ続いてはビンゴです。
 当たったらリアル脱出ゲーム年間フリーパスが貰えるということで、俄然、テンションが上がります。会場全体のどよめき的にも、今日一でした。
 まあ、当たるわけもなく終了。

4つ目のゲーム「終わらない宴からの脱出」

「ええー、まだミニゲーム、続くのー?」
 と、落胆していたら、ようやく本番です。ここまでで、ざっと30分でしょうか。
 ここでルールが説明されます。


・ファイナルアンサーは電話番号。謎を解いた人が司会の加藤さん自身に電話を掛けることができ、たったひとりが最初の電話を掛けた瞬間にゲーム終了。脱出率は0.01パーセント。
・ゲームは3段階に分かれており、順々に進む。


 という感じでした。
 何故か、いきなり赤い風船と青い風船が出てきて、赤い風船を今日の月である6の場所に、青い風船を今日の日である24の場所に入れるよう言われます。その場に入れた瞬間にゲームが開始するとも言われます。
 赤6、青24とメモっておきます。
 秋山もちょっとだけ貢献しましたが、スピンが掛かると、なかなか推進を掛けにくく難しいですね。

最初の宴

 第1フェイズは、小謎が13問。
 紙だけで解ける問題もあれば、スクリーンに映し出されるヒントを参照しないと解けない問題もありました。答えが分かった後も、その答えを、どの回答欄に入れるかは、踊っているピエロを見ないと分からないという工夫がされていました。
 11名で分担して解いて、素早く共有したので、次の宴が始まる前に余裕を以って、進めることができました。

閃きの宴

 第2フェイズは、いわゆるスケルトン。
 スクリーンに映し出される映像を元に、キーワードを連想し、それを埋めていく問題でした。
 これも11名で分担して解いて、素早く共有したので、時間が余りました。

言葉の宴

 第3フェイズは、キットに同梱されていた謎の物差しを使って、規則正しく動かして、文字を拾っていく謎でした。
 これは、秋山、劇的に下手で、まったく貢献できず、解いてくれる皆を見守っていました。しかも「Dの時」を「サンスウの時では?」とミスリードする始末。メンバーのひとりがSEIBUのIに気づいてくれて、そこから逆説的に「Dの時」がスクリーンを指していることに気づいて救われました。

最後の宴

 第4フェイズでは、踊っていたピエロが看板を持ち替えて、最初の謎の答えが変わりました。大急ぎで答えを作り直しましたが……、


「ん?」


 ちょっと、しっくり来ません。
 今日の日付である624に対して7を足したり引いたりしながら電話を掛けまくりましたが、いっこうに繋がりません。
 考え方が違うのかしら? 使ってないヒントがある? 抜本的に考え方を見直さなければならない? 会場内に気づいていないヒントがある? そう言えば、加藤さんは何処へ行ったのか? 透かしたり、重ねたり、いろいろ試します。
 今、この瞬間にも、ラストアンサーに迫っている9999人がいると考えると胸の鼓動が早まります。
 解きたい!
 出来れば解いて、電話を掛けて、加藤さんと話したい!
 しかし、焦れば焦るほど、正解から遠ざかっていくような気もします。
 そんな感じで右往左往していたある瞬間……、


 リリリリーン! リリリリーン!


 ドーム中に呼び出し音が響き渡りました。
 誰かが、10000人の中の誰かが謎を解いて、加藤さんの携帯を鳴らした音です。
 間に合わなかったと思わず溜め息が出ると同時に「少なくとも1人は解ける、無理ゲーじゃなかったんだな」とホッとしました。

脱出を終えて

 解説を聞いている最中、何度も溜め息をついてしまいました。
 凄まじい前準備です。
 そして、納得のクォリティです。
 思考の間隙を突かれましたが、なんら特殊な能力もいらない、閃ければ10000人の誰にでもチャンスがある類まれな謎でした。詳しくは「終わらない宴からの脱出 ネタバレ」で検索いただければ出てくると思いますが、ほんとうに惚れ惚れするほどSCRAPらしい謎でした。いっそ、清々しさすら感じます。

秋山チャート

要素 5段階評価
オススメ ★★★★
探索 ★★
物量 ★★★
ストーリー
フェスティバル度 ★★★★★★

終わりに

 朝にフルグラを食べただけで、お腹も空いていたし、久々にビールを飲みたい気分だったので、帰路、居酒屋に寄りました。何も考えず、視界に入ったお店に入ったのですが、お店を出たときに店名を確認して、思わず笑ってしまいました。どうやら、宴から脱出できていなかったようでした。
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*1:平たく言うと脱出失敗