6月25日から始まったSCRAPのリアル脱出ゲーム『封鎖された人狼むらかの脱出』を早速、遊びました。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ゲームの概要
60分等の時間制限が設けられた公演型、街中を歩き回って謎解きキットを用いる周遊型、買って帰り自宅で遊ぶ持ち帰り謎、ブラウザで提供される謎を解くWeb謎。
リアル謎解きゲームはその形態が柔軟なので、それに合わせて様々な形態と、それを形容する言葉があります。
今回、紹介する『封鎖された人狼村からの脱出』は、Web謎に類するものと捉えました。
プレイ人数や時間制限はありません。
持ち帰り謎や周遊と同じように、自分のタイミングで遊び進めることができる形式です。
物理的な謎解きキットは存在しません。チケットを購入すると固有のURLが払い出されるので、そのURLにアクセスし、映像や画像を見つつ謎を解いて、ストーリーを進め、エンディングに辿り着くことを目指します。
2~3人で遊ぶことが推奨されていますが、コミュニケーションツールが提供されているわけではなく、ZoomやLINE等、慣れているものを個々人が選んで使ってね、というスタイルです。
ゲームの感想
公式では2~3人推奨と記載されていましたが、1人でも十分に遊べると感じました。
元々、ぺこらさんと2人で周遊謎解きをするときも、お互いに謎解きキットを持って、ほとんどコミュニケーションすることなくバラバラに進むのです。どちらかが先行していたら、適当なタイミングで待って、どうしても詰まって進めないならお互いがそれぞれにヒントを要求する。常時、ちからを合わせるというより、必要なときだけ手を差し伸べ合うプレイスタイルです。
もちろん、友達や恋人、家族と一緒に遊ぶのが大好き! という方もいるでしょうし、そういう方は、誰かを誘って遊べば良いでしょうが、ふだんからソロ凸している方は、ぜんぜん1人で問題ありませんし、むしろ悠々自適にプレイできます。
したがって「誘う友達がいないから見送ろうかな」という悩みはナンセンス! と言い切ります。
司会が加藤隆生さんで、テーマが人狼だったので『人狼村からの脱出DVD』を思い出して、少し懐かしい気分になりました。
なんでしたっけ? 記憶があいまいなのですが「少しでも多くの閃きの快感が味わえますように」みたいな決め台詞が出てくるかなと期待しましたが、なかったですね。
役者さんが対話する映像を見ながら謎を解くという形式上、SCRAPよりも、NAZOxNAZO劇団っぽさを感じました。
特に、前半は小謎が多く、謎を解いている時間よりも、映像を見ている時間の方が長く、やや退屈さを覚えました。ただ、この映像のなかに、さりげなくヒントが隠されているだろうから、気を緩められないし……と、若干の窮屈さを感じつつ見ました。
後半に入ると、急激に面白さが増してテンションが上がりました。もう少し中謎を分厚くしても良かったんじゃないかなと思いますけれども。
そう言えば、隠された謎について。
回答ボックスに答えを記入した後、クリックしても反応がなかったので、もう1回クリックしたら、なんとクリア済みと判定されてしまい「現在プレイ不可のアカウントコードです。」としか表示されないページにリダイレクトするようになってしまいました。
涙を流しつつ公式に問い合わせたところ、丁寧に対応いただき、事なきを得ましたが、皆様におかれは十二分に気をつけるようご注意ください。
一緒に遊んだぺこらさんの感想
人狼村多すぎ問題
月曜から夜ふかしみたいな感じで言うね
SCRAPなんでもかんでも人狼村じゃない、もっと他にタイトルなかったの?
人狼というゲームは、一世を風靡したと思っていて、人狼と冠するだけで、プレイヤーが注目してくれる時期があったと思う。SCRAPも初期において、リアル脱出ゲームの知名度をあげるために「人狼村」というキーワードを使ったんだと思う。そして、今回『封鎖された人狼村からの脱出』というタイトルを選んだのは、このコロナで初心に帰ろうと思ったときに、彼らの出発点のひとつが人狼村だったから、では?
それはそうと、コロナいじり過ぎじゃない?
不要不急とか言ってたしね
コロナネタを面白いと感じるかどうかで、だいぶ変わってくると思う
ぼくは面白いと思ったけれど……
それはそうと、ルールが多かったね
仕方がない気はする。最近、マーダーミステリーが流行ってきて、どうしても比較してしまうけれども、謎解きは、あるひとつの解に収斂する、と言うか別解を許さない、あるいは許せないという点において、どうしてもルールでがちがちに縛らざるをえないんじゃないかな
いやー、あれは作り方だよー。もっと物語に溶け込ませることができたよー
ぺこらさん手厳しいね……
終わりに
振り返って考えてみても、やっぱり、ただの有料のWeb謎だったんじゃないか感が否めません。
とは言え、オンラインは、今、多くの団体が、様々な可能性を見出そうとしているものですし、これもひとつの形として悪くはなかったです。