BLACK BLOOD BROTHERS〈1〉―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 兄弟上陸― (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: あざの耕平,草河遊也
- 出版社/メーカー: 富士見書
- 発売日: 2004/07/16
- メディア: 文庫
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今度のシリーズは、現実世界に吸血鬼が登場する俗に言う現代ファンタジィ。吸血鬼と言っても最近の「売れるから」という理由で吸血鬼が登場するような小説や、従来の吸血鬼と区別を計るため妙な設定が付与されている吸血鬼が登場するような小説とは一線も二線も画す。確かに登場する吸血鬼たちは、現代ファンタジィらしく色づけされているのだが、何処までも真っ当で基本に忠実なのだ。計算された起承転結に、あざの耕平にしか出来ないであろうと思わせる迫力の戦闘シーンから……いや、何を差し置いても235ページだろう、素晴らしいのは。これこそ吸血鬼の醍醐味である、これが全てだと言っても差し支えない。いや、素晴らしい。続きも大いに期待させていただこう。