−−大人が子供になれる家？ 探して、捜して、さがしまくれ！
夕張三部作の第三弾、本格家探しゲームということで、選択肢総当り系ADV。家探しと言えば、昔あった、何だっけ、ミステリーハウス？ ミステリアスハウス？ なんかそんなタイトルのゲームがあって、あれがとても面白かったけれど、あんな感じ。
この作品は物語的な演出が優れている。その家の中には様々な手記が残されていて、その内容がファンタジィ一色で、ともすると主人公たちは現実世界から、この奇妙な幻想世界に紛れ込んでしまったのではないだろうかと思うのだけれど、主人公たちはいたって冷静で「面白い演出ね」などと言っているのだ。この二層構造が素晴らしい。その家が奇妙である理由も最後に触れられているし、ミステリ的でもあると思う。家探しというゲームシステムと、ストーリィが上手く重なっていて、レベル高いと思った。
