
- 作者: 石崎幸二
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
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絶海の孤島というクローズド・サークルそして、首鳴き鬼伝説になぞらえた見立て殺人。これまでの作風および作品の傾向からは、想像もつかない本格っぷりで驚嘆した
以下、この本を読んだ他のひとの感想。
レーベルが変わろーが、久々の新作だろーが、主人公のキャラ造詣はどこをどーみても石崎キャラとゆーしかないキャラであり、「これぞ石崎氏の持ち味よ」と安心して読み進めることができましたよ。(つーか連続見立て殺人事件が起きているっつーのに何だこの微妙なユーモア感は)
http://d.hatena.ne.jp/NOBNOB/20070805
孤島+見立て殺人で《○○の○○》というテーマも描かれる。 通常《本格ミステリ》とは相容れないものとされる《○○○○○》を逆手にとったどんでん返しが最大の評価ポイントであろう。
http://d.hatena.ne.jp/kirisakineko/20070807
本書は今年刊行された本格作品の中でも、本格ミステリの次の姿に相当近いところまで行っていると僕は考える。島田荘司が21世紀本格を目指すべきだ、ということを評論で言っていたが、本書はその理想像にかなり近い。
http://d.hatena.ne.jp/architect/20070821
いやこりゃ面白いおもしろい。古典的トリックの現代的再生というだけでなく、トリック解明における陰と陽の反転の鮮やかさ、という点においても、例えば三津田信三『首無の如き祟るもの』に十分に比肩しうる。
http://d.hatena.ne.jp/poppokobato/20070920
僕個人としては、島田荘司の21世紀本格における最新科学とは違った意味で、この作品は科学との関わり方における本格の可能性を示したのではないかと思う。
http://d.hatena.ne.jp/tomariryuka/20070928