バタバタしていて遅くなりましたが、アフターレポートの第4回です。
今回はお台所事情についてとなります。こういう裏側は見せないのが礼儀作法ですとか、ふつうは恥ずかしがるべきだろうとか、露出趣味なの……? とか、諸説ありますが、秋山は公開派です。何故なら、敢えて隠さずとも、文学フリマで近くのブースにいたひとには見えていた事実ですし、また秋山と『幻視コレクション』との関わりを明確にしたいという考えもあります。
と言うわけで、どうぞ。
印刷した100部の内訳
文学フリマ頒布分:37部
参加者見本分:13部
次回参加者贈呈分:5部
文学フリマ見本分:1部
密林社様納品分:20部
密林社様見本分:1部
在庫:23部
実際には何部か親しい友人に贈呈したり、印刷所からも見本として5冊ほど余計に貰っているので、完全に上記の通りではありませんが、だいたいこんな感じ、ということでひとつ*1。
収支
細かい数字は煩雑になるので書きませんが*2、今のところ完売微赤字と言ったところです。
当初想定では、全部手売りする前提で計算していたのですが、密林社さん経由でAmazonに委託すると、マージンとして50%も取られることになり、これが、けっこう痛いのですよね……。
まあ、今回は、勝手の分からない初めての試みということで、次回は初期部数を増やしたり、価格に余裕を持たせたり工夫を凝らすことにします……。
収支(電子書籍版)
件名 | 販売価格 | 販売部数 | 掛率 | 収入 |
---|---|---|---|---|
パブー | \640 | 2部 | 70% | \896 |
Amazon | \640 | 5部 | 35% | \1120 |
CRUNCH MAGAZINE | \640 | 1部 | 80% | \512 |
電子書籍版の方は、リアルな数字を出してみました。
収支と言っても電子書籍は発行するにあたり原価は0円ですので、ご購入いただければ、収入は、そのまま粗利になります。ですので、電子書籍版が、もう10部くらい売れれば文庫版の微赤字を黒字に転じます*3。
閑話休題、この項でアピールしておきたいのは、Amazonのマージンの高さと集客力の高さですね。Amazonの場合、1冊売れるごとに、販売額の35%が収入として得られますが、この掛率は、パブーの半分です。したがって、秋山としては、Amazonで売れるよりパブーで売れた方が、2倍、嬉しいことになります。ですが、ご覧のとおり、実際にいちばん部数が出ているのはAmazonからであり、総額もAmazonがいちばん多いです。こういう結果を見ると、今後、電子書籍を発行しようと思われている方には、Amazonを勧めざるを得ないですね。とは言え、秋山は国産サービスを応援したい気持ちがあるので、今後もパブーやCRUNCH MAGAZINEを使っていきたいと思います。
ただ、どのショップで買うかは皆さんの自由ですので、気にする必要性は、まったくありません。
あ、でも、CRUNCH MAGAZINEではレビューを書いてくださった方に200ptの還元キャンペーンを開催していますので、より安く読みたければCRUNCHがオススメです。
主張
本エントリを通して、秋山からのメッセージは下記の通りです。
『幻視コレクション 失われた一葉の架空』は、可能な限りお求めしやすい価格に設定しました。適正価格という意味では、1000円くらいが適切だったかもしれません。出精で800円(電子書籍版は640円)と値付けましたので、是非、心ゆくままご堪能いただき、周囲の方にも広め、勧めていただければ幸いです。
今後の展開
在庫がなくなったら、できれば増刷したいという想いはありますが、上記会計からも察せられるように、即座には決断できません。
部数を調整したり、印刷会社を検討したり、色々と余地はありますが、密林社さんに委託している20部と、秋山の手元にある23部がなくなりましたら、しばらくは電子書籍版のみの販売を予定しています。気になっている方は、お早めにお求めください。
おわりに
と言うわけで、アフターレポートその4でした。
書きたかったことは、これで以上となります。今後、新たな展開があったら、また書くかもしれませんが、とりあえずは、これでおしまいです。ご愛読、ありがとうございました。