博多なぞサミット2の前日、ハテナボックスさんが、なぞともカフェ福岡天神店で公演を開催されました。元々、前乗り予定だったので、これ幸いとばかりに参加を申し込みました。
と言うわけで『今日という この世界へ戻るための たったひとつの冴えたやり方』の感想です。ネタバレには注意していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ストーリー
「この世界の正体を知っている?」
https://hatenabox-info.jimdo.com/
集められた12名。
謎の手紙。
交換される不可思議な貨幣。
4つのテーブル。
そして、待っても来ない最後の1人。
貴方達はそのセカイの秘密を解き明かし、日常へと戻ることはできるのでしょうか?
結果
『たったひとつの冴えたやりかた』と言えば、ジェイムズ・ティプトリーJrによる名作SF。本読みの端くれとして、これは成功しなければならない! とは言え、この世界に飽いている者のひとりとして、異世界で送る非日常は、ずっと望んできたもの。セカイの秘密を解かなければ、ずっと、このセカイで生きていける……? と思いましたが、元の世界には、まだまだ解くべき謎や暗号が残されているので、今回は、解き明かすことにしました。たったひとつの冴えたやりかたで*1。
脱出率
秘密にしておきます。
閉じ込めらる前
テーブルは3つ、各テーブルに4席ずつ用意されていましたが、申込みは5名と言うことで、2名と3名とに分かれて座ることになりました。秋山は2名の方。
テーブルの上には、いろいろなものが置いてあって、いろいろ使う風で、隣のテーブルからは「ハテナボックスさんは、物量が……」と漏れ聞こえたりして、
「大丈夫かなー、分からなかったら積極的にヒントを要求しよっ」
と、内心、思っていたりしました。
閉じ込められてから
なるほど。
物量。
納得ですっ!
次から次へと、これでもかと言わんばかりに繰り出される謎とアイデアの数々に圧倒されました。
個人的には中謎の出来がとても良くて、
「えっ、うそっ、すごっ! めっちゃ、手間かかってる……!」
感動的なまでの完成度の高さだと感じました。
ストーリーともしっかり連動しており、解き進めるごとに、物語を読み進めるような感覚もあって、美しさを覚えました。
脱出を終えて
メンバーの冴えがとんでもなく優れていて、終盤は非常にさくさく進み、首尾よく成功できました。
ハテナボックスさんの作品に触れるのは、先日、大阪で開催されたナゾトキテーマパーク2017で企画された『%ロゼから始まる謎解き生活』に続き、2作目です。『%ロゼ』の方は、『Re:ゼロから始める異世界生活』が元ネタとなるので、意図的に中二要素を入れているのかなと思いましたが、この作品も中二要素たっぷりなので、そういうのが好きなのかもしれません。
はい。秋山も中二要素は大好きなので、もう中盤以降は、心の中で、
「これ、いいなあ。いいなあ」
と、ひとりで頷き続けていました。物語のある謎解きが好きな方は、是非、チャレンジいただきたいですね。
秋山チャート
要素 | 5段階評価 |
---|---|
オススメ | ★★★★ |
探索 | ★★ |
物量 | ★★★★★ |
ストーリー | ★★★★★ |
中二度 | ★★★★★ |
*1:平たく言うと脱出成功