全国で開催される『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース』とのコラボレーション、『ジョジョの奇妙な館からの脱出』の感想です。ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ストーリー
宿敵DIOを倒すため、エジプトへと向かう承太郎一行。
http://realdgame.jp/jojo3/
旅の途中に訪れたホテルの部屋に、謎の声が響く。
「お客様、死ぬまでの最後の1時間……どうお過ごしになるか決まりましたかな?」
身構える承太郎たちに謎の声は続ける。
「1時間以内にホテルを脱出できなかった方は……
跡形もなく消滅していただきますッ!」
「DIOの手下か!? 姿を現しやがれッ!」
突然、部屋の壁がうごめきだし、館はあっという間に複雑怪奇な迷宮へと姿を変えた。
壁を破壊しようとするがヒビひとつ入らない。
「やれやれ……。こいつは厄介だな」
「ぼくたちは完全に閉じ込められたってワケか……」
「きっかり1時間後。チェックアウトしていただきます。……この世からなッ! フハハハハ!」
声は壁に吸い込まれて消えた。
「攻撃を一切受けつけないスタンドか……。
となれば、ワシらが取る策はひとつじゃな」
「1時間以内に敵本体の居場所を突き止め、叩く……ですね?」
閉じ込められた5人と1匹。消滅するまで1時間。
はたして敵の能力の謎を解き明かし、迷宮から脱出することができるのか!?
脱出率(秋山が参加した頃)
参加チーム数:30組
成功チーム数:5組(脱出率16%)
脱出開始
6名1組のチーム戦でしたが、今回は2人組が3組で計6名という編成。ジョジョは大好きだけれど、リアル脱出ゲームは初めてという方が1名、ジョジョは好きで『ジョジョの奇妙な遊園地からの脱出』だけ遊んだという方が2名。わりと、初心者率が高めのチームでした。
17テーブル参加でしたが、司会の青木さんの、
「リアル脱出ゲームが初めてという方、どれくらいいらっしゃいますか?」
の質問に、挙手したテーブルは秋山たちのテーブルを含め3テーブルだけで、わりと熟練者が、面子を揃えてきている気がしました。
あんまりブログには書いていませんが、ジョジョ大好きなので、絶対に脱出したいと考えており、始める前から、
「リアル脱出ゲームが初めて? そうしましたら、お手数ですがゲームが始まったら、あそことあそこの写真を撮ってきてくれませんか?」
と、お願いをしていきます。
昔は、こういう指示出しって、様子を見つつ、恐る恐るやっていたのですが、最近、思うのは、初心者の方にとって、むしろ最初の内は指示を出してくれた方がやりやすいのではないか、と言うこと。考えてみれば秋山も、最初の頃は、複数回、参加したことがあるという方に、
「次は何をすれば良いですか?」
とか聞いていました。
そんなわけで、積極的に「あれやってください、これやってください」とお願いしながら、順調に進めていきます。
さすがに慣れているプレイヤが多いからか、チェックポイントを1位で通過することはできませんでしたが、それでも耐えず上位25%以内にはいたように思います。体感ですけれど。
で、最後の大謎に辿り着いた時点での残り時間は、けっこう残っていました。
うわーお。と思わず言ってしまうくらい。
内心「これは、行けるかも? 行けるかも?」と思いつつ、まずは最後の問題文を熟読します。
「なるほど」
大謎でした。
しかしながら、時間は充分にあります。
とりあえず検討は他の方に任せ、今までの謎をひとつひとつ振り返っていきます。
整理しておいた謎を読み返し、一言一句、読み飛ばさないよう、注意しつつ情報を整理していきます。
「これは使った、これは関係なさそう、これは関係するかもしれないけれど、エレガントさに欠けてSCRAPらしくないから、きっと違う」
こうして、ひとつまたひとつと可能性を消していった結果、
「何も残らない……! 敵スタンド使いを倒すことは不可能ッ! 俺たちの旅は、DIOの元に辿り着く前に終わってしまう……ッッ!」
そう、絶望に囚われたときです。
「もしかして、LIONじゃないですか?*1」
ジョジョは大好きだけど、リアル脱出ゲームは遊園地しか経験がないという方が、そっと呟くように言いました。
聞いた瞬間に、なるほどと思いました。
でも、ちょっと違うかも、とも思いました。
でもでも、思いついたら、とりあえず試してみるのが謎解きです。
残り時間は3分ほど。
「急いでLIONしましょう!」
で、そこから先は思いつく限りのLIONをしたのですが、結果、間に合わず……、
脱出失敗
でした。
脱出を終えて
残念ながら脱出できませんでしたが、非常に完成度の高い公演でした。
ジョジョ愛に満ちあふれているので原作好きの方が行けば、間違いなく楽しめることでしょう。
また、謎解きに対する敷居もけっこう下げていて、残り時間はさておき、よっぽどのことがない限り、大謎へは辿り着けるように設計されていると感じました。
最終的な脱出率は20~30%くらいに落ち着くのではないでしょうか。
失敗しておいて何ですが、けして難易度は高くない、むしろ親切設計で良心的な公演です。
たとえば周遊やアジト型(ルーム型)は遊んだことはあるけれど、ヒミツキチ型(ホール型)は遊んだことがないという方は、これが非常にオススメです。
終了後、物販コーナーで持ち帰り謎のセットとオリジナルパーカーを買って1万円以上も使ってしまいました。
ジョジョ好きだし、良い公演だったのでパーカーを買うのに迷いはありませんでしたが、これから先、このパーカーに袖を通す度に、失敗したことを思い出すことを思うと……うっ、涙が……。
秋山チャート
要素 | 5段階評価 |
---|---|
オススメ | ★★★★★ |
探索 | ★★★ |
物量 | ★★★★ |
ストーリー | ★★★★★ |
ジョジョ度 | ★★★★★ |
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SCRAPがジョジョとコラボしたリアル脱出ゲームを企画するのは2回目のことで、前回、第4部とコラボしたときも参加しています。そのときの記事は、こちら。
www.unjyou.com
追記(2018/3/1)
ずっと積んでいた謎付きクリアファイル、ようやく遊びました。
www.unjyou.com
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*1:嘘の答えです