Power9Gamesさんのゲームマーケット2017春の新作『ドワーフのネックレス工房』を遊びました。
マジック・ザ・ギャザリングの最強のレアカード、通称パワー9に由来する、Power9Gamesさんは大好きなサークルで、『Dragon's Stone』も『ひつじとどろぼう』も大好きなゲームです。
デザイナの傾向としては、ドラフトに対する強いこだわりが見受けられて、国内のデザイナで言えば、操られ人形館の常時次人さんと並ぶ、ドラフトの名手と言えるでしょう。
今回のデザインは、オープンドラフトとセットコレクションでしょうか。
アクションカードを用いて宝石を獲得して、その宝石を、1人1本持つ糸に通してネックレスを作っていくのですが、いやー、もう、辛いです!
アクションカードは場から取っていくので、わりと自分のやりたいことが、他プレイヤに筒抜けなんですよね。
なので、
「それ、やると思いましたよ。なので、こちらのアクションは、はいこれ」
「うわー、やられたー」
みたいなこともあれば、
「よし! 抜けた!!」
「あれー、今回は、しゃがむと思ったのに」
「おいおい、なんで阻止してくれないの? 計算が狂うじゃないか……」
と、ひとつのアクションが、多方面に波紋を呼んで、場が目まぐるしく動いていきます。
なので、ラウンドごとに動きが激しくて、一瞬の間隙を突いたプレイヤが、一気に駆け抜けていったりします。
箱には、プレイ時間25分~とありましたが、インスト10分のプレイ時間40分だったので、少し乖離があるかな、と感じました。
と言うか、考え始めれば、いくらでも考えられるゲームなので、長考するプレイヤがいれば、プレイ時間は、ぐっと増えますね。ただ、収束性はそれなりなので、終わるときは、あっという間に終わって、全然、ネックレスを作ることができないまま終わることもあります。
慣れていないと大敗しがちですが、読み合いが楽しい、かわいい見た目に反して、通好みのドラフトです。