OKAZU brandさんのゲームマーケット2018秋の新作『5×5シティ(ゴゴシティ)』を遊びました。
箱庭感のあるタイルゲームで、1~4人プレイに対応しています。
いやあ、面白かったです!
こういうゲーム、好きなんですよね。
OKAZU brandさんの今までの作品で言えば『メトロックス』、『ローリング・ジャパン』と同系統でしょうか。限られた選択肢のなかからひとつを選んで、自分好みの箱庭を作っていって、他プレイヤのマップと勝利点を競い合うというもの。
『メトロックス』などと近いと言いましたが、ゲームとしては『メトロックス』よりも、プレイヤ間のインタラクションが強めです。
ラウンド開始時、巾着袋から数枚のタイルを取り出して、スタートプレイヤから順々にドラフトしていきます。
タイル配置による勝利点は、セットコレクション的な要素があって、他のひとの邪魔をするより、ゴーイングマイウェイの方が圧倒的に強く、敢えて言うと「どちらのタイルを取っても、ほとんど変わらない」というときにだけ、後手番プレイヤの邪魔を考えるくらいです。
こちらはゲーム終了時の、自分の都市の様子。
店舗やオフィスなど、各建物は、それぞれ異なる条件を持っているので、ある程度の選択と集中が問われます。
上手いことシナジーを生み出すことができれば、驚くほど高得点になったりします。
ゲーム終了後は、こちらのメモ帳を使って、各プレイヤの点数を集計、勝者を求めます。
各建物の条件は可変となっており、慣れてきたら条件を変更することで、より複雑なゲームを楽しめます。
他プレイヤと、バチバチと争う必要のない箱庭系のゲームで、セットコレクションの楽しさをガッツリ味わえて、得点条件を変えることでリプレイビリティも充分! もう、ほんとうにかゆいところに手が届いたデザインです。
OKAZU brandの林さんって、ほんとうに隙のないデザイナさんだと思います。
なんでしょう、ゲームをいくつも手掛けていると、しぜんとその方の好みというか、性質というのが出てくるように思います。短時間で終わる小箱のゲームは面白いけれど、長時間かかる重量級ゲームはそうでもない、みたいな。
林さんの場合、そういうのがまったくなくて『横濱紳商伝』に代表される重量級も面白ければ、少し前ですが『ゴー・ダッ・チーズ』や『オキドキ』などの小箱も面白いですし……ハズレがないってすごいことですよね。