雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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君は超絶体絶命絶望希望的状況から脱出してもいいし、脱出しなくてもいい

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 物量に定評のあるあそびファクトリーさんが『ニューダンガンロンパV3』とコラボしたリアル謎解きゲーム『超絶体絶命絶望希望ロワイヤルZ』の感想です。謎に対するネタバレはしないよう注意していますが、気になる方は回れ右推奨です*1

このイベントは「ニューダンガンロンパV3」の
謎解きゲームイベントです。
今回、あなたたちは「超高校級」の生徒となり、
学園に散りばめられたさまざまなナゾや暗号を解き明かし、
モノクマ学園長やモノクマーズたちの仕掛けた罠を乗り越え
生き残らなくてはなりません。もちろん、できなければ、「おしおき」です。
さあ、あなたたちは生き残ることができるのでしょうか!!?

結果

 超高校級の才能を得て、才囚学園の生徒としてナゾや暗号を解き明かすのは案外に楽しく、モノクマ学園長やモノクマーズと共に絶望的な学園生活を送るのも一興でしたが、外の世界は外の世界で面白そうだったので脱出することにしました*2

脱出率(秋山が参加した回)

 挑戦数:13組
 脱出成功:8組(61%)

脱出率(全体)

閉じ込められる前

 あそびファクトリーさんはスタッフからヒントを貰わないと解ききれないほどの物量に定評があり、いっぱい解くのが好きな秋山としては、わりと好みの団体ではあります。ですが、今回は未プレイの『ニューダンガンロンパV3』とのコラボ。シリーズ1作目はプレイ済みですが、2作目も3作目も遊んでいないので、今回はスルーの予定でした。
 が、なぞともカフェでコラボCUBEが始まったり、コラボナゾレットが発売になったり、公演グッズとして、よだかのレコードさん、AnotherVisionさん、零狐春さんが関わった持ち帰り謎が発表されたりして……、


「乗るしかない! このビッグウェーブに!!」


 と、テンションが跳ね上がります。
 とは言え、やっぱり知らない作品とのコラボとなると、どうしても二の足を踏んでしまいます。もうひと押しがあればなあと思っていたら、AnotherVisionのしーばさんがTwitterで「今週末、司会やります」と呟いていて、お、それなら! と重い腰を上げた次第です。


 当日はいつも通り、開場時間前に到着し、真っ先に入場します。
 ホール型公演は、とりあえず、いちばんに入場するだけで脱出率は上がると信じています。が、今回、同卓したのは、謎解きクラスタではなく、ロンパクラスタ。ロンパは大好きだけど、謎解きは初めて、という方々だったので、正直ちょっと厳しいかなーと、始まる前から、若干、諦め気味ではありました。

閉じ込められてから

 あそびファクトリーさんお得意の、スタッフの方と映像内のキャラクタとの掛け合いを楽しんでから、スタートです。
 封筒を開けて問題用紙を広げたところで謎解き初めてな方が、


「え、どうすればいいの……?」


 と固まっていたので、


「じゃあ、これ、やってみてください。この数字は、多分、こういう意味を持っているので、これとこれを組み合わせたら解けるはずです」


「や、やってみます……!」


「そちらの方は、こっちをお願いしても良いですか? 多分、ここをこうするとこうなるので、後は、順々にこうしてああすると、何かしらのメッセージが出てくるはずです」


「なるほどー」


「解けました! 答えはLIONです!!*3


「あの、そんな大声で叫ばなくても大丈夫です、ありがとうございます。答えは私がメモっておくので、次は、こちらの方と一緒に、この問題に取り組んでもらって良いですか」


 謎解き初めてな方と同卓するときは、いつも指示の出し方と言うか、お願いの仕方に苦慮しますね。どれくらいのバランスで分担するべきなのか悩みます。
 とは言え、後はいつも通り。超高校級にメタ読み能力を発揮して、まずは最初のチェックポイント。13組中2番目だったので、渋滞にも巻き込まれず、幸先が良いです。


「新しい問題、貰ってきましたー!」


「ああ、まだ広げないでください。いったん、前の質問を整理して混ざらないようにしましょう。次の問題は、おそらく前の問題と同じ解き方を要求するケースが多いので、同じような問題を見かけたら、前回と同じひとが解くようにしましょう。後、私が前の問題をまとめて持っておくので、見たかったら言ってください」


 なんか知ったか風なので、あんまり言いたくないですけれど、これを言っておかないと脱出できなかったときに後悔するので、積極的に言います。そして、やっぱりメタ解きを駆使して早解きを心掛けます。
 そんな感じで、小謎をどんどん渡して、秋山自身は謎を解かずに、前の問題を見返したりして違和感を探していきます。


 そして終盤……、


 ドンッ!


「……え?」


「…………えっっ?」


「どうしました? ああ、そう来ましたか。大丈夫です、その可能性は想定して、もう解けています」


「えっっ!!???」


 いや、司令塔による情報の整理って重要ですねえ。大謎が提示された瞬間に解き終えているとか、なかなか得難い体験ができました。

脱出を終えて

 特に危なげなく脱出成功でした。
 初めての方にも楽しんでいただけましたし、個人的には大成功。良いリアル謎解きゲームができました。
 と言うか、リアル謎解きゲームという観点からは、けっこう斬新な仕掛けが多かったようにも思います。リアル謎解きゲームという概念それ自体に対して挑戦的な謎や暗号があったのですが、仕掛けているのが悪趣味なモノクマであるという設定を考えると、そのぶっ込んでる感を許せると言うか、むしろ納得できるというか……。面白かったです。

秋山チャート

要素 5段階評価
オススメ ★★★★
探索 ★★
物量 ★★★★
ストーリー ★★★★★
絶望度 ★★★★★

追記

 そう言えば、途中、めんどくさい謎を皆さんにお任せして、ひとりで黙々と小謎を振り返っていたとき「分からないんで、スタッフを呼んでヒントをお願いしましょう!」となったのですが、このとき司会のしーばさんがわざわざ来られたのがハイライトでした。「じゃあ、一緒にやっていてみましょう」と、ひとつひとつ指差し確認しながら進めていったのですが、これ、しーばさんファンがこの卓にいたら興奮しただろうなと思いました、まる。

*1:うっかり写真を撮り忘れたので、物販列に並んでいるときに撮った謎の写真……。

*2:平たく言うと脱出成功

*3:嘘の答えです