フリードマン・フリーゼの『FLEE』が、あまりに面白かったので、同じくレガシー型の『フルーツジュース』を遊びました。
『フルーツジュース』は一風変わったワーカープレイスメントです。
いわゆる一般的なワーカープレイスメントのようにボードはなく、ワーカーを設置できるプレイスはカードのみとなっています。そして、各カードは、自分のコマを配置することで能力を発動できるアクションポイントであると同時に、条件を満たせば得点化させることができる場所でもあるのです。
得点化した場合は、そのカードをひっくり返して1点として手元に持ってきます。
勘の良い方は、ここで察するかもしれませんが、そう、カードを得点化することで、アクションできるプレイスが減ることになるのです。となるとゲームが進めば進むほど、どんどんプレイスが減っていくのでは? そう不安になられるかもしれませんが、ご心配なく! 1枚得点化されたら、1枚、山札から新たなカードが場に出てくるのです。結果、場にあるカードは一定となるわけです。
そして、このゲームのポイントは、新たに場に出てきたカードは、新たなアクション効果を持っているということ。
つまり、ゲームが進めば進むほど、どんどん発動できるアクションが変化し、同じワーカープレイスメントを遊び続けているはずが、内容が変わっていくのです。
革新的……!
さすが、フリーゼ……!
面白くないわけがない!!
そう信じ、日本語版が発売されるのと同時に購入した、の、です……が。
「うーん、微妙」
というのが遊び始めて30分ほど経過したところの感想でした。
実は、最初は2人で遊んだのです。しかし、2人の場合、いわゆるアタック系のアクションが、まったくもって非効率なんですよね。『ドミニオン』を想像して貰えると分かりやすいでしょうか? 2人プレイでも、4人プレイでもアクションの効果それ自体は変わらないので、5人プレイだと強いアクションでも、2人プレイだと相対的に弱くなってしまうのですよね。
面白いに違いないと信じて、1時間ほど遊びましたが、
「もう、ここらへんにしておこうか」
と2人で相談して、そっと箱にしまいました。
後日、メンバーを揃えて、改めて5人で遊んでみたら、
「面白い!? 面白いじゃないか……!!」
面白かったです。
と言うわけで、箱には2~5人用と書いてありますが、実質的には4~5人用です。
先日、3時間ほど遊び、山札を3分の1ほど掘り進めましたが、今のところ、どうでしょう、さすがにバランスが制御されており、しっかりとチューンされてはいるけれど、傑作と叫ぶほどではなく、可もなく不可もなく……というレベルです。
近く、同じメンバーで集まって、さらに掘り進める予定なので、それ次第では「傑作!!」と叫ぶかもしれませんが、今のところ佳作、良作という印象です。
ただ、デザインが突飛で斬新であることは間違いないので、新しいデザインに関心が高い方は、是非、触れてみてください。