初心忘れるべからず。
ということになるのかもしれない話をします。
脱出し始めて
1年と3ヶ月ほどが経ちました。
自分では、まだまだ初心者のつもりですが、今年に入って60分の時間制限つきの公演は、10戦9勝なので、だいぶ勝率は良い方です。この結果だけを見ると、もう、初心者とは言えないかもしれません。
最近のプレイスタイル
どちらかと言うと、非積極的な、と言うか、消極的なスタイルです。
いわゆる、
「謎解き何回目ですか? 脱出できてます?」
みたいな話はしません。
何故なら、
「私は2回目です。あなたは?」
と聞かれたときに、答えに窮するからです。
「数え切れません」
ですとか、
「少なくとも100回以上」
とは答えにくく、仮に先んじても聞かれても、
「そこそこやっていますが、解けない勢なので期待しないでください」
と、あいまいに答えつつ予防線を張ったりします。我ながら失礼なひとですね。
その代わり、向こうが会話したがっているかどうかを見極めつつ、
「このコラボ作、遊んでますか?」
みたいな、当たり障りのない会話は、振ることはあります。
ただ、やっぱり、その場限りの関係性になりがちであることと、チームの結束力を事前に高めなくとも、脱出できるようになってくると、
「まあ、いいかな」
という気持ちが芽生えて、グラブルしてしまうときもあります。
そんなわけで、ときとしてゲーム開始の瞬間まで「はじめまして、こんにちは」と「よろしくお願いします」以外の、一切の言葉を交わさない、というケースも増えてきました。
果たして、このプレイスタイルが良いのかどうか?
メタ解きに対する姿勢
プレイスタイルと言えば、秋山はわりと様々なメタ解きを許容します。
「あいこ……ばはら……おん……? 合言葉は、ライオン。ですかね? とりあえず、チェックポイントに行っちゃいましょうか」
と提案したりします。
あるいは、
「候補は、AかBかCですかね。何回でも回答して良いみたいなので、とりあえず可能性が高そうなAでやってみます?」
と提案することもあります。
謎解きにおいて、スピードはめちゃくちゃ価値を持っていると考えており、いちはやくチェックポイントを通過すれば、渋滞に巻き込まれず、無駄な時間を取られる必要がなくなりますし、ラストの大謎に費やせる時間も増やすことができます。
速度を制するものが謎解きを制する。と信じていると言っても過言ではありません。
とは言え、すべてのプレイヤが、秋山と同じスタイルではないわけで、
「いえ、気持ち悪いので、全部を解いてから次に行きましょう」
ですとか、
「なんでAが可能性高そうなんですか? もう一度、情報を整理して考えませんか?」
と、返されることも少なくありません。
謎への向き合い方に対する議論は、それこそ時間の無駄なので、そういうときはけっこう素直に諦めて、小謎に着手したり、全体整理に務めたりしますが、事前にもっと会話していれば、こういう齟齬はなくせていたのかも、と思わないでもないです。
謎解き中にやっていること
同卓したメンバーの方を褒める、という行為は、かなり自覚的にやっています。
自分が諦めた小謎を解いてくださった方、中謎や大謎を閃いてくださった方は、その場で思いつく限りの言葉で称賛しますし、ゲーム終了後、
「あのとき、あの中謎をスピーディに解いてくださったからこそ脱出成功できましたねー」
みたいなことは言います。
だって、いいじゃないですか。
大人になると、誰かに褒められることが激減しますからね。それに自分ができなかったことを、たやすくやってのける方を、秋山は素直に尊敬し、素直に素晴らしいと思います。
後は、まとめるという行為も、頻繁にやります。
机のうえに散らばった紙類をまとめてゴミ箱に放り込んでおいたり、状況についてこれていない方がいれば、
「ついてこれてます? 今、我々は牢獄を出るための鍵は手に入れたんですが、外はライオンが徘徊しているんで、このまま出たら食い殺されちゃうんですよ。それで、次の謎を解いて、ライオンをどうにかするわけです」
みたいに手早くストーリーを説明したりします。
終わりに
色々と書きましたが、結局どうなんでしょうね。
オープニング前にあれこれ話しかけられても、うざったがれるとしょんぼりします。
先日も、公演中、まったく喋らず、ときおり同行者に耳打ちだけするひとがいらっしゃって、えらく心を折られましたし。
まあ、世の中にはいろいろなスタイルのひとがいることを改めて自覚し、自分が初めてリアル脱出ゲームに参加し、戸惑ったり、嫌だと思ったり、困ったこととかを、思い出しつつ親切なプレイヤになれるよう心がける所存です。
同卓することになりましたら、どうぞ、お手やわらかに。