いかが屋さんのゲームマーケット2018大阪の新作『花咲ヵポン』の感想です。
3~4人用の、30~45分のカードゲームです。
パッケージからして、良い雰囲気ですよね。
キャラクタカードも大正浪漫なアートワークで、可愛らしいです。花のコマも、初めて見ました。ちょっと失くしそうでこわいサイズではありますが、落ち着いて遊べる環境なら問題ないでしょう。
メカニクスは、ハンドマネジメント。
ラウンドごとに配り直される手札を見定めながら、ラウンドごとのボーナスを競り落としていきます。
ボーナスはすべて見えているので、
「第1ラウンドと第3ラウンドはしゃがんでおいて、第2ラウンドと第4ラウンドで確実に点数をゲットしよう」
と計画を立てるものの、いざ第2ラウンドが始まると手札がチグハグだったりして、内心悲鳴を上げたりします。
後は、カードを切る順番もけっこう大事で、
「今回のボーナスは、あのプレイヤが狙ってるみたいだから、諦めるか……」
と思っていると、そのプレイヤの手札が恵まれていなかったりして、
「迷わず走っていたら、ボーナス取れたじゃ~ん!!」
みたいな悔しい展開を迎えたりもします。
また、ゲーム開始時点では、花を咲かせられるスピードが、1輪、2輪と遅いのですが、中盤以降は、1億、1兆とすさまじい勢いで増えていくので、そのインフレっぷりが面白おかしいです。
プレイ感的には、ちょっと惜しいかなと感じました。
花を咲かせるのが楽しいゲームのはずが、1ラウンドに咲かせられる花が限られていて、どちらかと言うと1点1点が重要な、渋いゲームでした。もう少しカード枚数を増やすか、効果を優しくして、豪快な方向に降った方が、展開も派手になり、華やかに、楽しくなったのではないかと感じられました。
とは言え、このゲームの場合、あんまりそういうのって関係ない気がしていて、大正時代テーマで、花を咲かすというストーリーが気に入るかどうかの方が、はるかに大きいかなと。テーマが好きなひとはマストバイでしょう。