雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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ブラックユーモアな社畜TRPG『キルボス』の感想

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 つきのふねさんのゲームマーケット2018秋の新作『社畜TRPGキルボス』を遊びました。
 プレイヤは2~3人、この他にGMがいればゲームが円滑に進みますが、必須ではない、そうです。


 TRPGについては、このブログでも何度か書いてきましたが、今までは、ほぼ巻き込まれる形で遊んできました。自ら、能動的に新しいシステムに触れて、自発的に遊ぼう! と思ったのは初めてのことです。


『キルボス』を選んだのは、まず、世界観が身近であることでしょうか
 秋山は、自分で言うのも何ですがホワイト企業勤務で、残業もほとんどせず、上司ともニュートラルな関係を築いています。上司を殺したいとまで思ったことは皆無ですが、世の中的には社畜やブラックという概念は注目を浴びていますし、まあ、理解できなくもないです。
 また、最大の魅力は、プレイヤが2人でOKで、GMが必須ではないということです
 意気揚々と遊んでみました。


 が、結論から言うと、微妙……でした。
 なんでしょうね、やっぱり、世界観に入り込めなかったことが最大の敗因かもしれません。上述の通り、別段、上司を殺したいと思ったことはないので、ゲーム内のこととは言え、誰かを殺したくはないんですよね。
 にも関わらず、ゲームの目的として殺さなければならない。
 ゲームの序盤、イライラフェイズというのがあって、そこでプレイヤは上司からイジられて、そこで殺意を芽生えさせることになるのですが、そんな、たった今、作られた殺意に従って殺人を行動に移していたら、毎日のように誰かしらを殺すことになってしまいますよ。


 後は、まあ、すべてが予定調和であることも、ちょっと首を傾げました。
 TRPGとしてダイスを振って判定することもあるのですが、最終的には上司は必ず殺すことができるので、これといった驚きの展開が待ち受けることもなく、最初から最後まであまり盛り上がることもなく「まあ、そうだよね」みたいな感じでした。


 振り返ってみれば、社畜やブラック企業をテーマとしたボードゲームや漫画に触れたときも、一歩離れたところから楽しんでいたような気がします。
「面白くなくはないけれど、他人事だしなあ」みたいな。
 多分、当事者意識がないのが、最大のポイントなのでしょうね。


 と言うわけで、個人的には、あんまりマッチしませんでしたが、全体で30分くらいでしょうか。
 さっくりとTRPGに触れることができたのは良かったです。


私もノリについていけなかったよ。辞めればいいじゃんって思う

まあ、そうね。ぼくもそう思うけれど、きっと、マジで、ガチに限界なひとは、転職に至る前に、こうなってしまうかもね

ならないよ~~