雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

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クイズとパズルと謎解きとミステリーは、何が違うのか問題

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 リアル謎解きゲームのプレイヤーに、しばしば突きつけられる疑問。それは「謎解きとパズル、謎解きクイズは何が違うのか?」です。
 最近は、マーダーミステリーの台頭によって、さらに「ミステリーと謎解きは、何が違うのか?」というのも出てきている気がします。今日は、ここらへんを考えてみます。

大前提

 ちゃぶ台をひっくり返すようで恐縮ですが、先人の偉大な言葉を紹介させてください。

あなたがSFだと思うものがSFです。

 これは、SF読みの間でしばしば交わされる、SFとは何か? これはSFなのか議論において、落ちとして使われる語句です。
 この記事でも、ミステリーや謎解き、パズルやクイズについて秋山の持論を述べる予定ですが、最終的には、
「あなたが○○だと思うものが○○です」
 に辿りつくことをご了承ください
 と、逃げ腰になったところで、始めていきましょう。

クイズについて

 まずは、クイズから始めましょう。
 クイズは、いわゆる知識を問うものです。知っているひとは知っているし、知らないひとは知りません。
「なぜ、山に登るのか?」という問いかけに「そこに山があるからだ」と答えた人物は誰か? この質問に対する答えは、ジョージ・マロリーなわけですが、マロリーという人物名を知らないひとにとって、この問題は永遠に答えられません。
 これが、早押しクイズとなると、出題分の傾向や、読み上げ方によって飛び込めたりと、様々な技法が出てきますが、知っているひとは回答できるし、知らないひとは回答できない、この原則に変化はありません。

パズルについて

 パズルと言えばクロスワードパズルや、ナンバープレイス(数独)が有名でしょうか。後は、イラストロジックやナンバーリンクや、四角に切れなんかも、そこそこの知名度を持っているように思います。
 これらのパズルが、リアル謎解きゲームに出てくることも、ときどき見かけますが、ほとんどのケースにおいて、パズルはそのパズルの解き方=ルールと一緒に提示されます
 つまり、直前までそのパズルを見たことがなかったひとでも、ルールだけは読めば分かるわけですね。
 もちろん、解き方のコツを知っているひとと比べて、答えを導き出すのに要する時間は段違いかもしれませんが、ルールは分かっているので、時間さえ掛ければ誰でも解けるわけです、パズルは

謎解きについて

 いよいよ、核心に迫っていきましょう。
 謎解きとは何か? 謎とは何か?(今回はいわゆる大謎ではなく、小謎や一枚謎について考えてみます)
 このことを深く自分自身に問いかけたとき、考え至った答えは、答えが一意に定まること、です。
 謎解きの条件とは、一意に定まること
 我ながら、あまり知られていない言葉に落ち着いてしまって申し訳ありません。
 謎解き風に表現すれば、別解がないこと、と換言してもよいかもしれません
 つまり、手法や技法はさておき、解いた結果、必ず答えが確定して、作り手が想定した唯一の回答に落ち着く、ということです。
 逆に言うと、ひとつの問題に対して、複数の答えがありえてしまうのは、謎たりえない、そう考えています。

ミステリーについて

 それでは、ミステリーとは何でしょうか?
 そう聞かれたとき、秋山は、点と線のたとえ話をするようにしています
 ミステリーにおいて真相は隠されています。どんなに聞き込みしたり、情報を探していっても、犯人が被害者を手に掛ける、決定的瞬間を発見することはできません。
 その代わり、受け手が発見するのは断片です。
 たとえばAという人物は12時と14時に東京で目撃された。という証言があるとき、13時に大阪で殺人事件が発生した場合、Aは限りなく犯人ではありません。
 けれど、目撃されたのが朝9時と夕方17時であれば、13時に大阪で殺人を犯すことは不可能ではありません。つまり、朝9時という点と朝17時という点の間に、まっすぐ線を引くのではなく、13時大阪という架空の点を経由した線が引けるわけです。
 与えられた断片的な情報を元に、隠された場景を想像して、ありえる答えを推理する。これがミステリーです

ミステリーについて、その2

 最近、もうひとつ、たとえ話を思いつきました。
 ジグソーパズルです。
 バラバラになったジグソーパズルは、それを組み合わせて完成させるまで、なんの絵をなしているのか分かりません。しかし、多くの場合、ジグソーパズルを100%完成させずとも、途中で「あ、こういう絵かな」というのは想像がつくことでしょう
 勘のいい人ならば、100ピースのうち、10ピースを手にした時点で、ジグソーパズルの完成形を思い描けるかもしれません。
 ミステリーとは、断片化され、バラバラになった欠片を組み合わせて、全体像を推理すること。そう言えるかもしれません。

終わりに

 と言うわけで、自分なりの考え方を整理してみました。
 未定義の言葉は百人百様の捉え方があると思うので、もっといい考え方、たとえ話があったら是非、教えてください。