皆さん、こんにちは。秋山真琴です。
ようやくお知らせできる日が来たことを嬉しく思います。2020年10月29日にアークライト社より『白猫はどこに消えた? ~寝古屋探偵 最初の事件~』が発売されます。発売を目前に控え、その内容を少しご紹介します。
アークライト社とマーダーミステリー
アークライト社がマーダーミステリーに参入するという報せは、以前からされていましたが、その方向性として店舗公演型マーダーミステリーの展開と、ミステリーポータブルシリーズの販売と2つの軸があります。
前者は『純白の悪意』等、中国最大手のYoka Gamesの作品を輸入して、国内のマーダーミステリー専門店やボードゲームカフェ向けに販売するというものです。こちらは日本人が遊びやすいようにリニューアルしており、日本においてマーダーミステリーを立ち上げたディアシュピールさんが関わっているとのことで、そのクォリティは担保されています。
ひとりのプレイヤーとして、これらのタイトルを遊ぶにはアークライト社から直接購入するのではなく、アークライトから商品を購入もしくは契約したマーダーミステリー専門店やボードゲームカフェに遊びに行く必要があります。
推理ゲーム「ミステリーポータブル」シリーズ
海外作品の輸入販売である店舗公演型マーダーミステリーに対して、ミステリーポータブルは国内作品のパッケージ販売となります。
新紀元社と連携することでISBNコードを取得しており、ゲームショップだけでなく書店さんでもご購入いただけます。ボードゲームで言うところの小箱と中箱の、ちょうど中間となるサイズでありながら、箱入りハードカバー小説のような装幀となっており、持ち運びのしやすさとコレクションしたくなる形式になっているのではないでしょうか。
現在、ミステリーポータブルシリーズには、小ジャンルとしてマーダーミステリーとフラグメントミステリーという2種類の形態が用意されています。
前者は、GMレスのポケットサイズのマーダーミステリーで、友人同士で遊んだり、はじめてのマーダーミステリー体験にうってつけです。第1弾として、ディアシュピールのかわぐちまさしさんによる『消えたパンツと空飛ぶサカナ』がリリースされます。
アークライト 白猫はどこに消えた? ~寝古屋探偵 最初の事件~
- 発売日: 2020/10/29
- メディア: おもちゃ&ホビー
フラグメントミステリーとは
私がミスボドゲームズからリリースした『修道院はどこに消えた?』を遊んでくださった方は、そのプレイ感はご存知かと思いますが、フラグメンテッド、つまり断片化された情報を集めて真相を見つけだすゲーム、と言えば分かりやすいかもしれません。
以前には、ジグソーパズルのような推理ゲームと表現したこともあります。つまり、ジグソーパズルのように、ひとつひとつは断片的で意味を見出しにくいのですが、ピース同士を組み合わせることによって1枚の絵が浮かび上がってくるようなイメージですね。今回、アークライト社と打ち合わせを重ねる中で、先方からフラグメントというキーワードを提示いただき、まさに我が意を得たりと感じました。
手前みそで恐縮ですが、フラグメントミステリーのシステムは、海外の推理ゲームにも見られないもので革新的なものと自負しています。
現在、アークライト社の特設ページにて無料体験版として内山靖二郎氏の『クトゥルフが目覚める前に』が公開されています。PDFデータをダウンロードしてプリントアウトいただくか、ユドナリウムを用いることで遊べますので、是非、体感いただければ幸いです。
ちなみに難易度的な観点で言えば『修道院はどこに消えた?』が★1つならば、『クトゥルフが目覚める前に』は★2つくらいでしょうか。そして、製品版の『インスマスから届いた手紙』と『白猫はどこに消えた?』は★4つくらいの難易度となります。
体験版が楽勝だった方は、是非、歯ごたえある製品版にご期待ください。
終わりに
ミステリーポータブルシリーズは第1弾として、一挙に3作発売となりますが、今後も定期的にシリーズを重ねる予定です。
マーダーミステリーとフラグメントミステリーのどちらも計画が進んでいますし、私も続編をリリースできるよう努めていますので、応援いただければ幸いです。