雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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FGOプレイ日記『星間都市山脈オリュンポス』(ネタバレあり)

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 実装後、早々にクリアしたのですが、年末年始の忙しさにかまけて後回し後回しとしているうちに、8ヶ月近くも放置してしまいました。
 と言うわけで、忘れかけていますが『Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス 神を撃ち落とす日』を遊びました! ネタバレ全開でお送りしますので未プレイの方はご注意ください。

空想樹マゼラン、直下

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 秦の始皇帝も、たいがいのサイズ感でしたが、オリュンポスのゼウスも負けず劣らずですね。
 遠近法を考えると凄まじく巨大です。

ゼウス「喜ぶがいい。我が手足たる四神、そして蕃神たちよ」
ゼウス「すべて。すべては狂いなく、我が意のままに進んでいる」
ゼウス「冷たき雨に降られる事も、無情の陽に晒される事もなく、我が華は育ったのだ」
ゼウス「空想樹マゼラン──否。アトラスの世界樹は、開花を迎えるに至った」
エウロペ「全能たるゼウス。栄光あれ」
ディオスクロイ・カストロ「おめでとうございます。父上」
ディオスクロイ・ポルクス「父上。おめでとうございます」
ゼウス「神話復権──」
ゼウス「我がオリュンポスのみならず、地球全土へと、異聞帯の神威を拡大させねばならない」
ゼウス「…………白紙と化した大地のすべてに」
ゼウス「ヒトが救えなかったならば、神が救おう」
ゼウス「汎人類史に於いて地上を去りしすべての神々に代わり、我は、我が全能に依りて、世界を救おう」
ゼウス「我らが根ざしたこの星、そして知性体たる人類種。失うにはあまりに早すぎよう」

 冒頭いきなりこれですからね。
 今までの異聞帯は、何が起こっているのかまったく分かってない、もしくは途中で知るパターンでしたが、今回は、最初から自分たちが異聞帯であることも、世界が白紙化していることも知っているパターン。
 こんな彼らと戦わなくてはならないのか。
 と言うか、神を相手に戦えるのか。
 そもそも神とは? そんな出だしでした。
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 しかも異聞帯の王であるゼウス及びその周辺だけでなく、オリュンポス市民という末端の人々まで知っているのですから徹底されています。
 なかなかの境遇です、汎人類史。

武蔵ちゃん登場

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???「霊基はセイバー! 誰かと問うなら答えてあげましょう!」
???「私は彼のサーヴァント! 佩いた二刀、隠した二刀、秘めたる一刀で貴殿を斬る剣客也!」
???「──空に届きし二天一流! ──真名、新免武蔵守藤原玄信!」
???「──宮本武蔵、ここに見参!」

 武蔵ちゃんは、名乗りがいちいちカッコいいですよね。
 FGOを始めて宮本武蔵が初の★5サーヴァントであると同時に、最初に聖杯を与えてレベル100にして、フォウマックスにしたサーヴァントでもあるので、特に思い入れがあります。
 この第2部でも久々の登場ということで、頼もしい限りです。

先発隊との合流……?

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ニコラ・テスラ「アトランティスからオリュンポスへと至った、汎人類史の英霊の一騎」
ニコラ・テスラ「──この録音を諸君が聞いている時、我々は既に仮初めの肉体を失っているだろう」
ニコラ・テスラ「簡単に言えば、そう」
ニコラ・テスラ「全滅しているはずだ」
ニコラ・テスラ「オリュンポスに上陸した汎人類史の英霊、その全員が、既に消滅している」

 な、なんだってー! とリアルに叫んでしまうほど衝撃でした。
 前半のアトランティス編で、ほぼ全滅というくらいに犠牲を強いられて、でもオリュンポスに辿り着きさえすれば謎のアーチャーたちが待ってくれているはず。正直、その想いだけで走っていたので、既にして全滅と言われると、心が折れますね……。
 武蔵ちゃんがいてくれるのがせめてもの救いでしょうか。

現地組、マカリオス&アデーレ

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ホームズ「成る程。キミたちは──」
ホームズ「キミたち二人は、個の停滞を良しとはしていない訳だね」
ホームズ「社会全体としての幸福は保障されているのだろうが、個の感情は制御しきれなかったか。実に、興味深いな」
ホームズ「故にこそキミたちは神々に叛逆し、我々に協力する。理屈は通っている──」
ホームズ「ひとつ、キミたちに確認したい。いいかな」
アデーレ「はい」
マカリオス「構わない」
ホームズ「我々はカルデア。知っての通り、汎人類史の存在だ」
ホームズ「我々の勝利はすなわち、この異聞帯全域の消滅を意味している」
ホームズ「ただのひとつも例外はない。分かるかな?」
ホームズ「オリュンポスも、神々も、数多の人々も、キミたちも。空想樹を切除すれば例外なく消え失せる」
ホームズ「それでも、キミたちは我々と共に戦う──と?」
マシュ「……。……」
フォウ「フォウ……」
マカリオス「…………ああ」
アデーレ「私たちはもう、永遠の今日はいらない」

 第2部恒例の現地組との交流は、果たしてどういう形態になるのかと思いきや、このパターンは予想していませんでした。
 しかし、凄まじい覚悟です。1万年間、踏み出すことなく、成長することなく、同じ今日を繰り返しているとは言え、消滅が分かっているルートに踏み出すとは……凄まじい覚悟です。
 マカリオスとアデーレのふたりが急速に好きになる一方、カルデアに裏切り者が示唆されているので、どうしてもホームズに疑いの目を向けている自分がいて、なんとなく居心地が悪いですね……。

大地と豊穣の女神デメテル戦

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アデーレ「──大地の女神デメテル」
アデーレ「或いは、星間航行物資生産艦デメテル」
アデーレ「オリュンポス星間艦隊に必要な物資を、地上にあっては民に必要な資源を無限に生産する艦です」
アデーレ「原型艦の一機であるガイア神の性質を最も色濃く継いでいるのが、彼女だとされています」

 オリュンポス神、まさかの機械でしたね。
 神坂一『ロスト・ユニバース』や川上稔の世界観、あるいは『テイルズ オブ デスティニー』のソーディアンを脳裏に置いておくとイメージしやすい感じでしょうか。
 地球外惑星からやってきた意志持つ艦隊が、地球にやってきて神になっちゃったという、これだけで長編SFが丸々一本書けそうなアイディアです。
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人工知能「捨てる者が英雄なのか! 殺せる者が英雄なのか!」
人工知能「ああ、そういう側面もあるかもしれん。だが私はそうは思わんね!」
人工知能「救う者なかりせば! はは、其処には殺戮者しか残るまい!」
人工知能「夜を拓き、苦難を除き──救うからこそ英雄なのだ!」

 ここのニコラ・テスラ、かっこよすぎです。
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ゴルドルフ「ああくそう、認めよう、認めているとも! 私には、世界を滅ぼした責任がある!」
ゴルドルフ「私が、旧カルデア崩壊を招いた一因だったと! 私だって分かっているのだ!」
(中略)
ゴルドルフ「──心底イヤで恐ろしいが、せせ、責任を果たさねば、ならないのだ!」
ゴルドルフ「私は何より自分が可愛い! 自分が大切だ! だからこそ!」
ゴルドルフ「人類の裏切りものにはなりたくない! 卑怯者の自分には、なりたくないのだよ!」

 そして、ここのゴルドルフ所長も最高です。
 こんな悩みを、ムニエルに真正面から吐露してしまうの、どうなの? と思わないでもないですが、ここがゴルドルフの良いところです。第2部が始まってからゴルドルフ株は上がりっぱなしで、下がることがないです。
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 ここは、正直、あまり好きなシーンではなかったです。
『Notes.』に登場したブラックバレルを、FGOのマシュが扱うという点において、古くからのタイプムーンファンはテンションが上がらざるを得ないのですが、シールダーとして守りの要であったマシュが、武器を持った点においては、ちょっと受け入れるのが難しいな感じました。
 彼女も第1部のときから戦ってきたわけで「何を今さら」というのもあるかもしれませんが、今まで彼女が最後に手を汚すシーンは、なかったように思うので、少しショックではありました。

美と愛の女神アフロディーテ戦

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カイニス「ん。誰だこいつ?」

 正直、ニコラ・テスラたちが残してくれた唯一のサーヴァントが、カリギュラだと知ったときは意気消沈でしたが、カリギュラはカリギュラでも、きれいなカリギュラでしたね。

カリギュラ「既に言った! おまえは、おまえだけは、決して膝を屈してはならない」
カリギュラ「おまえの在り方を余は眩しく思う。盾の娘、マシュ・キリエライト」
カリギュラ「盾にすべてをかける者は、万軍を前に戦い続ける英雄の後裔であろう」
カリギュラ「我らローマの守護たる軍神の望む在り方だ! そして、マルスの加護受けし先達の在り方!」

 特に、マシュを勇気づけるここは良かったです。
 第7部でレオニダスが教えを与えてくれたところも良かったですが、マシュは英霊に愛されていますね。
 それにしても、ローマのサーヴァントは、すぐにローマローマ言いますね……。
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コヤンスカヤ「『異星の神』の三使徒のお仲間ではありません」
コヤンスカヤ「あくまでビジネスパートナーとして、互いの利益を第一にしている関係でございます」
アフロディーテ「あら、そうなの? じゃああなた、誰のサーヴァントなのかしら」
アフロディーテ「ああ、そういえば。召喚者のいないサーヴァント」
アフロディーテ「『誰にも喚ばれず、何にも喚ばれず、単体で顕れる悪性霊基が七匹いる』

 ここのところ噛ませ犬みたいになっていたコヤンスカヤは、久々の本領発揮でしたね。
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 デメテル戦がハードモードだったので、アフロディーテも同様の難易度なのかと恐れ慄いていましたが、そこまで厳しいわけではなく、一安心です。
 ところで人間体のアフロディーテは、けっこう好みのデザインなので実装されるのが楽しみです。

全知全能の神ゼウス戦

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 第1.5部で出会ったときも、千子村正はいいキャラだなあと思っていましたが、今回もいいキャラでしたね。
 それだけにアルターエゴであり、異星の神の使徒であり、カルデアに敵対する存在であることが残念でなりません。
 ただ、蘆屋道満が実装されたことを考えると、千子村正も十分に可能性が出てきたので、楽しみに待ちたいですね。そして、ラスプーチンもか……。
 ところで、プロメテウス=ヘファイストスには驚きました。まさか、周回して倒しまくっていた、あの謎の手が、神の手だったとは……。
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エウロペ「こうしてお会いするのは二度目になるでしょうか。カルデアの……そして同盟の皆さん」
エウロペ「わたくしは、エウロペ」
エウロペ「星間都市山脈オリュンポスを統べるゼウス神の巫女にして神妃。そして……」
エウロペ「──破神同盟の『協力者』である者です」

 いやあ、これもビックリでしたね。
 まさか他ならぬエウロペが、こちら側とは。
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 ゼウスの真体に、人間の顔のようになっていることは、やや意外でした。
 と言うのも、デメテルもアフロディーテも、まったく人間的でない、流線型の機械的なデザインだったので、ゼウスは、どこからどう見ても戦艦にしか見えないのでは? と予想していたからです。
 あるいは、ゼウスを設計した、星の海の向こうの存在は、人間と同様の外見をしているのかもしれません。
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 第一声は「え、誰?」でした。
 遊び終えた後に調べたのですが、ギリシャ神話においてはゼウスは唯一絶対の神であるが故に誰も敵わないけれど、ローマ神話にすればクィリヌスがゼウスと並び立つ存在なので倒せる。ということのようです。
 なるほどなー
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 決着はマシュの放つバレルレプリカにて。
 デメテルの項でも書きましたけれど、やはり守りの要であるマシュが決戦兵器を握るというのは、違和感を禁じえません。

天球型時空要塞カオス戦

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 武蔵ちゃん……。
 これからも、ずっと一緒に時空を放浪しつつ、旅を続けられると思っていたのに。
 このシーンは、涙でした……。

空想切除

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 オルガマリー! オルガマリー所長じゃないか!!
 なんだ、この「ぱんぱかぱーん」と言わんばかりにアホっぽい登場は! そして、キリシュタリアの大令呪にビビって、さっさと消えるの何なの……?
 異星の神、どれだけ恐ろしい存在として降臨するのかと思っていたら、半分ギャグ枠じゃないですか。
 しかし、ラスボスは異星の神ではなく、実はラスプーチン……ありうる。
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 ああ。
 このふたりは、最高の現地組であると同時に、最高の同盟仲間でしたね。ぜったいに忘れない。
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 これは覚えておきたいポイントですね。
 カルデア内に裏切り者がいるとして、いちばん疑いたくないけれど、いちばん疑わしいのはホームズ。でも、思考力を減退させられた状態で、裏切っていない風を装い続けることはできるのでしょうか。
 それすらも一流の演技、と思えなくもないですが。
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 水星(?)のアルテミット・ワン。死徒二十七祖第五位のORTさんのことっすか……!
 これは楽しみですね……。

終わりに

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 と言うわけで『Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス 神を撃ち落とす日』の感想でした。
 さて、次回は『Lostbelr No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ 星の生まれる刻』楽しみですね。