ゲームNOWAさんのゲームマーケット2020秋の新作『昆虫ゲッチュ!』を遊びました。
2人から4人で遊べるカードゲームです。
ゲームの概要
14枚の点数が記載された虫カードを取り合うゲームです。
コンポーネントはカードだけとなっており、ゲーム開始時、テーブル上には虫カードの山札があるだけです。
手番が来たら、プレイヤーの選択肢は2つ。3枚の手札の中からメンバーカードを1枚場に配置する、もしくは山札をめくり虫カードを1枚場に配置する、です。
山札がなくなり、全プレイヤーが手札を使い切ったらゲーム終了。盤面を確認し、メンバーズカードの数比べを行い、どのプレイヤーが、どの虫を獲得したか確認します。もっとも点数の高いプレイヤーが、ゲームに勝利します。
ゲームの感想
古き良きドイツゲームが持つテイストに溢れるゲームでした。
特殊な能力や効果のような無駄なものはなく、手番にできることもシンプル……でありながらジレンマを抱えており、往年のライナー・クニツィアによる小箱ゲームですと言って出されても信じてしまうデザインです。
ヴァリアントルールもよく出来ていて、特にBの「メンバーカードを配置するときは、裏向き」というのは絶妙です。他プレイヤーが出したメンバーカードの強さが1~3のどれかを推測しながら配置するため読み合いの要素が生まれます。
テーマを虫取り大会として、虫カードを気持ち悪くないようにデフォルメさせていたり、メンバーカードがユニークな、日本の夏の子どもたちとしているのも良いですね。私は、あまり虫が得意な方ではなかったので、こういう経験はありませんが、懐かしみを覚えて遊べる方もいるでしょうし、シンプルなルールなので子どもでも遊べることを考えると適切なアートワークです。
以前にニューゲームズオーダーが『ノミのサーカス』を、日本の夏の風物詩を中心とした『なつのたからもの』にリメイクしたときも思いましたが、クニツィアは、こういうテーマと相性がいいのかもしれません。
……と、先程、比喩で出したのに、完全に、このゲームがクニツィアのデザインだと思いつつ書いてしまいました。
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ゲームNOWAさんは面白いゲームが多くて、特に『戦国ドミノ』と『八人の魔術師』は素晴らしいゲームですが、私のイチオシは『宇宙逃げろ』です。ほんとうに好きなので、事あるごとに推していきます。
一緒に遊んだぺこらさんとのラジオ
終わりに
本ゲームは、をしだやさんがゲームマーケット2015秋でリリースされた『海賊と金塊』のリメイクです。5年前にも遊んだはずですが、すっかり忘れてしまっていました。
でも、もう忘れる気はしません。今回、ゲームNOWAのかぶけんさんが関わったことで、大きくディベロップメントされたように思います。