数々の賞を受賞したローグライクアクションゲーム『HADES(ハデス)』を遊びました。
面白かったので感想を書きます。雰囲気ネタバレも嫌だという方は、回れ右推奨です。
ゲームの概要
主人公はザグレウス、冥王ハデスの息子にして、冥界の王子である。
彼は、ある理由から地上を目指そうとしていたが、モンスターやトラップが待ち受けるダンジョンを踏破することができず、いつも目覚めたらハデスの館に戻されてしまっているのであった……。
ゲームの感想
ローグライクなゲームを遊びたいと思ったとき、傑作と名高い本作が目に留まりました。
ギリシャ神話をモチーフとした世界観に、コントラストのはっきりとしたビジュアルに興味を覚え、遊びはじめました。
本作の根幹をなすのは、とにかく快適なアクション操作でしょう。
通常攻撃、特殊攻撃、魔弾とボタン操作が複雑に過ぎるということはありません。ステージを経るごとに、オリュンポスの神々が功徳(くどく)を与えてくれて、各攻撃に様々な効果が付与されていきます。
たとえばゼウス神の功徳を得ると攻撃や移動時に落雷が発生するようになったり、アテナ神の功徳を得ると敵の攻撃を反射するリフレクトの効果が発生するようになったりです。
デッキを構築するように、ランダムに現れる神々から功徳をいただきながら、自分好みの戦闘スタイルを模索していきます。
ザグレウスの動きは、ダンジョンに潜る前の武器選びでもおおきく変化し、たとえば剣や拳を選べば近距離攻撃が主体になりますし、弓や銃を選べば遠距離攻撃が主体になります。武器によって相性のいい神もいるので、とにかく試してみて、からだで覚えていくのがいちばんです。
わたしは、近距離でも遠距離でも、状況に応じて立ち回れる槍が好みで、初回のクリアは槍でした。
要した時間は20時間ほど。
5~6時間程度でクリアできるのでは? と思っていたので、ラスボスまで何度もローグライクさせられるのは苦痛でしたが、なんとか駆け抜けました。
アクションがそう得意なわけでもないのに、クリアまで辿り着けたのは、ひとえにキャラクターが魅力であったからでしょう。
なんと言っても主人公のザグレウス。
絶対に家出したいマンとして、厳格さの塊のような父ハデスに対しては、皮肉めいた発言しかしませんが、オリュンポスの神々をはじめ、ハデスの館に暮らす他の神々に対しては丁寧だったり気さくだったりして好感が持てます。
ケルベロスを撫でたり、師匠のアキレウスに敬愛を示したり、ニュクスに感謝したり、それでいてメガイラやデューサに対しては、親しげに振る舞ったりして性格イケメンです。
各キャラクターとの会話も、だいたい1から2往復、長くて3往復で終わるのでテンポがよく、周回を繰り返しながら、何度も会話を重ね、関係性を深掘りしていくスタイルが良いです。
ザグレウスと彼らの関係はどこに至るのか、果たして地上には何が待ち受けているのか? ストーリー的な結末が気になり、クリアまでプレイせざるをえませんでした。
16時間かけて、ついに家出に成功した。やった……やったぞー😭#Hades pic.twitter.com/SCr3JnVnKU
— あきやま まこと🍏AKIYAMA Makoto (@unjyoukairou) 2022年7月26日
1回目のクリアの後、気づいたのは膨大なやりこみ要素と、縛りプレイと試行錯誤の余地です。
凝り性な方であれば、6種類の武器すべてを極めたいと思うでしょうし、ありとあらゆる実績を解除されたいと思うかもしれませんが、ちょっと果てしがないなと感じたのは、1クリアで以って、わたしは卒業を決めました。
終わりに
まだまだ明かされていない設定は、豊富にありそうですし、楽しもうと思えば、まだまだ楽しめそうですが、いったん、ここまでにします。
アクションが得意な方や、恒久的な成長を重視して、クリアのタイミングを見定めた場合は、半分くらいの時間で初回クリアに至ることができたかもしれませんが、ゆっくりのんびり手探りしながらゲームを楽しめて良かったです。
遊びやすくて楽しかったので、広くオススメしたいタイトルですね。