雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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謎解き『アンロック! ヒロイックアドベンチャー』の感想

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 ホビージャパンより発売されている『アンロック! ヒロイックアドベンチャー』を遊びました。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ゲームの概要

『アンロック!』シリーズは、フランスのSpaceCowboys社よりリリースされている謎解き系のゲームです。1箱に3種類のシナリオが含まれており、それぞれ制限時間60分以内に、状況からの脱出や解決を目指すという仕組みです。
 主なコンポーネントは、カードのみであることが多く、カードから得られる情報を元に、導き出した答えをアプリに打ち込んで、ストーリーを進めるという形式です。
 コンポーネント破壊はありませんが、その性質から1回限りのゲームと言えます。
『アンロック! ヒロイックアドベンチャー』は『アンロック! エスケープアドベンチャー』に始まるシリーズ第5弾となります。

『インサート・コイン』の感想

 屋根裏部屋で埃をかぶっている、おじいちゃんのアーケードゲームを、こっそり遊びクリアを目指すというストーリーです。
 ドット絵で表現された世界観は、まさに昔なつかしのアーケードゲーム! さらにデジタル的な仕掛けも仰天しました。『アンロック!』シリーズは、アプリを用いるが故に、今までにもデジタルならではのギミックがありましたが、このタイプのギミックは珍しいです。
 最後の最後まで楽しくプレイしました。

『シャーロック・ホームズ 殺人という緋色の糸』の感想

 傑作でした
 シャーロック・ホームズモチーフの時点で期待値が高めだったのですが、悠々と越えられました。
『アンロック!』シリーズの1作ですので、カードが中心の謎解きではあるのですが、調査や聞き込み等、ミステリー的な要素に溢れており、犯人の絞り込みから特定に至るまで、完璧に過ぎるほど美しい流れで堪能しました
 シナリオ担当は、Dave Neale氏(デイヴ・ニール)。BGGで調べてみると、他に『
Sherlock Holmes Consulting Detective: The Baker Street Irregulars』という作品をリリースされていました。プレイヤーはベイカー街遊撃隊になり、1880年の霧にむせぶロンドン市街を探索し、事件を調査するという協力ゲームの様子です。いつか遊ぶ機会を得たいですね!

『白ウサギを追って』の感想

 ルイス・キャロルが小説『不思議の国のアリス』を書き終えられるよう、アリスに協力し、脱出させるゲームです。
 ちょっと、ストーリーが不可解ですが『不思議の国のアリス』をテーマとした作品です。
 以前にも『オズの魔法使い』や『千夜一夜物語』をテーマにしたシナリオがありましたので、その延長線上でしょうか。
 悪くはなかったのですが、直前に遊んだ『シャーロック・ホームズ 殺人という緋色の糸』が傑作だったので、やや霞んでしまった感が否めません。

一緒に遊んだぺこらさんとのラジオ

終わりに

 記事内にも書きましたが、とにかく『シャーロック・ホームズ 殺人という緋色の糸』が良かったです
『アンロック!』の枠に収まらない、ミステリー的にも優れた作品だったので、ミステリーは好きだけど謎解きは苦手という方にも、これだけはオススメしたいです。