プロジェクトEGGで配信中の『赤い相撲 -愛のどすこい伝説-』を遊びました。
恋に恋する女子高生が告白をきっかけに、数奇な運命に巻き込まれていくADVゲームです。
概要
コンパイルから1991年から1997年に掛けて発売された『DS98#06』と『DS14号』に収録されたアドベンチャーゲームです。
現在はプロジェクトEGGで配信されています。わたしが遊んだのも、配信版となります。
ゲームの感想
ストレートに面白かったですね。
全3話構成でしたが、第1話の冒頭からにじみ出る狂気に笑いが堪えませんでした。
どういうことかと言うと……、
ラブレターを渡そうとする女子高生が、緊張する。
これは分かります。
ラブレターを渡そうとする女子高生が、もじもじしながらあれやこれや考える。
これも分かります。
ラブレターを渡そうとする女子高生が、無意識のうちにシコを踏む。
……え!?
しかも、これ、まあまあ滑らかにアニメーションしますからね!
当時を考えると、技術的にも作業量的にも大変だったことでしょう。実際、シコを踏む場面以外は、マンガのコマ割り的な技法で動きを表現させているので、振り返ってみると何故かあのシコ踏みのシーンだけ、やたらリソースを注ぎ込まれていたことが分かります。
無事にラブレターを渡した後の展開も怒涛のもので、まったく予想させない斜め上の展開が続きます。
第2話以降は、破天荒さは健在なものの、次にどんな不意打ちを食らわせられるか予想もつかない。と言うほどではなくなります。
感覚で言うと『ブギーポップは笑わない』以前のライトノベルです。あかほりさとるや神坂一が業界を牽引していた頃、と言えばイメージしやすいでしょうか。
とは言え、懐かしさも相まって最後まで「これ、めちゃくちゃ面白いな」と思いながら駆け抜けました。
終わりに
プロジェクトEGGの配信タイトルを見ながら、なにを遊ぼうかなと思っていたとき、本作のタイトルはひときわ異色に輝いて見えました。こわいもの満たさで着手しましたが、予想外に面白く収穫でした。