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我が掌で踊れ『惨劇RoopeR』リプレイ風紹介記事、その2

 本記事は「その2」です。
「その1」を先にお読みください。
 さて始めます。
 今回は2ループ目です。

ループの準備

『主人公諸君。時の狭間を通貨した諸君は、何もかもが元通りになった、この地方都市に自分たちが立っていることに気づく』
『前ループにおいて不幸にも命を落としたお嬢様と女子高生は、何事もなかったかのように学校で日常を謳歌している。前ループにおいて、諸君は彼女らと友好を結んだが、その経緯はすべて失われ、今や彼女らは見知らぬ他人に戻っている。だが、安心するといい。失われたのは友好だけではない。彼女らの背後に見え隠れしていた暗躍も、また忽然と消え失せている。募らせていた不安も同様だ。まだ、この地方都市では何も進行していない。故に、誰一人として不安に駆られてもいない。あの因果の糸に囚われるまでは、だがな……』
『巫女、お嬢様、女子高生、サラリーマン、刑事、情報屋に不安カウンターを2つ、置かせてもらおう……!』
『さあ、舞台の準備は整った! 惨劇の幕を開けることにしよう!』

2ループ/2日目

『どれ。早速だが、カードを置くことにしよう。対象はお嬢様、男子高生、女子高生の3人だ』
「今回のループもリーダーは俺からだな。お嬢様に置いたカードはあれだろうな、阻止するぜ!」
「あんたがお仕事やってくれるなら、私は情報屋に置けるわね」
「ええと、お嬢様は守ってるし、ルールX2の確認も進んでいるから、僕は巫女にこのカードを置けばいいのかな」
『ふむ。全員、カードを置いたようだな。それでは解決を始めよう』

お嬢様:暗躍+2、暗躍禁止
男子高生:縦移動
女子高生:不安+1
情報屋:友好+2
巫女:友好+2

『私の暗躍は禁止されてしまったな。使用済みの証として場に出しておこう。諸君の使用した〈友好+2〉も同様の処理したまえ』
「分かった」
『カウンターを置いて、男子高生を神社に移動させて、よし、処理が完了したな』
『次は脚本家の能力使用フェイズだな。私は、いずれの能力も使用することなくフェイズの終了を宣言する』
「え? 医者の能力もミスリーダーの能力も使わないのか? まあ、いいけど。……俺たちには、まだ使える能力がないからな。フェイズ終了でいいぜ」
『よろしい。では1日目が終了し、2日目に進む……その前に、お嬢様が死亡した』
「…………」
「…………」
「…………はぁっ!? な、なんだってー!」
『素敵なリアクションをありがとう。お嬢様の死亡を以って、諸君は敗北し、第2ループが終わった。これより、5分間、諸君は時の狭間において相談することが許される』

時の狭間

「やられた……わね」
「まさか2ループ目が1日で終わるとは思ってもいなかった」
「ああ、俺もだ」
「時間が惜しいわね。お嬢様が死んだのは〈シリアルキラー〉であった女子高生に殺されたから、で間違いないでしょう。ということはルールX2は〈潜む殺人鬼〉か〈妄想拡大ウィルス〉のどちらかに絞り込まれるわね」

シリアルキラー
このキャラクターと同一エリアにいるキャラクターが1人だけの場合、ターン終了フェイズにそのキャラクターを死亡させる。

「ルールX2に関しては、もうひとつ条件がある。〈ミスリーダー〉がいることから、ルールX2は〈恋愛模様〉〈不穏な噂〉〈マイナス13〉〈妄想拡大ウィルス〉のどれかだ」
「ということは〈シリアルキラー〉と〈ミスリーダー〉の両方の役職が追加されるルール。つまり……〈妄想拡大ウィルス〉か!」

【妄想拡大ウィルス】
役職にミスリーダーを追加する。
不安カウンターが3つ以上乗った役職パーソンのキャラクターは、役職がシリアルキラーに変更される。

「間違いないでしょうね。因果の糸の効果もあって女子高生には、不安カウンターが3つ、載っていたし」
「同時に女子高生が〈パーソン〉であることも判明したな。不安カウンター3つで役職が〈シリアルキラー〉に変わるのは〈パーソン〉だけ。女子高生は〈クロマク〉ではありえない」
「この段階で分かっていることをまとめよう。ルールYは〈殺人計画〉、ルールXは〈因果の糸〉と〈妄想拡大ウィルス〉。お嬢様は〈キーパーソン〉、医者は〈キラー〉、刑事は〈ミスリーダー〉、サラリーマン、情報屋、女子高生の3人は〈パーソン〉」
「逆に言うと〈クロマク〉は入院患者、巫女、男子高生のどれかね」

【クロマク】
各ターンの脚本家能力フェイズにこのキャラクターと同じエリアにいるキャラクター1人か、このキャラクターのいるエリアに暗躍カウンターを1つ置いても良い。

「次のループの作戦を立てよう」
「そうだな。このルールの組み合わせの場合、惨劇条件は、お嬢様の死と、医者に暗躍カウンターが4つ載ることの2つだけだ」
「お嬢様の死因は?」
「キラーに殺されること、シリアルキラーに殺されること、7日目の殺人事件の被害者に選ばれること。この3種類だけね」
「まず、お嬢様に暗躍カウンターが載ってしまうことは絶対に阻止しよう。脚本家がお嬢様にカードを置いたら、誰かが〈暗躍禁止〉を重ねる。これを徹底しよう」
「分かった」
「並行して〈クロマク〉の居場所をあぶり出したい」
「どうやって?」
「かんたんだ。不安カウンターを3つ、載せてシリアルキラーにさせてやればいいんだ。例えば入院患者と情報屋に不安カウンター3つ載せて、2人っきりにさせてやればいい。2人とも死んだら〈クロマク〉は男子高生で、片方が生き残ったら死んだ方が〈クロマク〉だ」
「なるほど。敢えて〈不安+1〉を使うってことか」
「もちろんお嬢様を殺させないように、移動には充分に注意しないといけないけどね」
『そろそろ時間だぞ、諸君』
「ちっ、時間が足りねえ。他に、何かアイデアはあるか!?」
「7日目の殺人事件の犯人は、まったく分からないから、7日目はお嬢様を隔離しよう」

【殺人事件】
可能ならば犯人と同じエリアにいる犯人以外の任意のキャラクターを1人死亡させる。

「もし、脚本家が〈クロマク〉の能力でお嬢様に暗躍カウンターを載せ始めたら、医者を〈シリアルキラー〉で殺してしまうのも手ね」
「2日目の事件〈不安拡大〉もできれば阻止したいな。お嬢様に暗躍カウンターが載せられてしまう。犯人候補は医者、サラリーマン、お嬢様の3人だったはず」
『諸君、時間だ。では、次のループを始めよう』

つづく

 と、言うわけで「その2」はここまで。
 次回「その3」でリプレイ風紹介記事は完結します。お楽しみに。

追記

 衝撃の事実。