
恋におちた悪魔----世界の終わりの魔法使いII (九龍コミックス)
- 作者: 西島大介
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/08/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最後まで読み終えて思わず拍手してしまったぐらい面白かった。テンションが高いときのジブリアニメのような爽快感を覚えた。
後書きで西島大介が「本作の執筆は、『時のない世界』に『時』を与える作業になりました。歴史のない世界に歴史を作ること」と述べていたが、まさにその通り。前作を読んだときは、設定だけが先行していてやや薄っぺらいかなと思ったのだが、本書によって厚みが作られたような気がする。これから読み始めようと思っている人は、あるいは二巻を読んでから一巻を読んだ方が、より面白い読書体験を得られるかもしれない。
(追記)『土曜日の実験室』のサイン会のときに、世界の終わりの魔法使いのイラストを描いてくださいとお願いしたことを唐突に思い出した。そのとき西島大介が少しはにかみながら嬉しそうに「お蔭様で二巻も出せそうです」と言っていたことも。喜ばしい。