雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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魔法が使える60分『ある魔法図書館の奇妙な図鑑』の感想

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 2018年11月1日より東京ミステリーサーカスにて始まった、ホール型のリアル脱出ゲーム『ある魔法図書館の奇妙な図鑑』を遊んできました。PTG(プロジェクションテーブルゲーム)を銘打たれており、真っ白なテーブル上に、プロジェクションマッピングで映像が映し出され、そこに手をかざしたり、特殊な動きをすることで物語が進みます。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ストーリー

ここは、王立魔法学園。
君達はそこに通う生徒で、見習い魔法使いだ。
今日は図書委員の当番の日。司書の先生は出張に向かっているので、
君達だけで業務をこなさなくてはならない。
黙々と仕事をしていた君達は、机の上に放置されている図鑑に気が付く。
それは先生がいつも厳重に保管している「魔法生物図鑑」だった。
君達は不思議な光に導かれるように、その図鑑を開いてしまう。
その瞬間、図鑑から何匹かの魔法生物が飛び出してしまった。
このままでは一時間後に魔法生物達が逃げ出し、君達は処刑されてしまう!
君達は全ての生物を図鑑に戻し、この危機を乗り越えることができるのか?

https://mysterycircus.jp/ptg2/

成功率(秋山が参加した回)

参加チーム:8チーム
成功チーム:7チーム(成功率:87%)

開催される前

 公式サイトにディレクターインタビューが掲載されていますが、一度、延期された公演です。
 PTGシリーズは第1弾の『不思議な晩餐会へようこそ』もそうですが、テーブル上にプロジェクションマッピングで、色鮮やかな映像を照射しつつ、マイクロソフト社のキネクトというセンサーを使って、プレイヤがテーブル上で行った挙動によって、また新たな映像を照射する形式の公演です。
 非常にデジタルな仕組みが取り入れられており、いわゆる紙とペンでパズルを解いたり、アイテムを組み合わせたりするアナログ要素の強い他の謎解き公演は、大きく色合いが異なります。
 デジタルと謎解きの融合、さらにインスタ映えを狙って、それを美しく仕上げる必要がある。多くの障壁を越えるのに苦労されていらっしゃるのだろう。そう思い、のんびり待っていました。

公演に参加して

 いやあ、良かったですね!
 傑作ではないでしょうか
 公演開始を延期したことで、社内外、様々な問題があったでしょうが、そういう諸々を、すべて吹き飛ばすであろう完成度を誇っており、そして高い満足感が得られました。


 ホール型の公演としては、比較的、オーソドックスな形式で安心感がありました。
 ストーリーにある通り、逃してしまった魔法生物を、一匹ずつ図鑑に戻していくのですが、プレイヤである我々は、様々な魔法を使うことができます。その魔法を駆使したり、ときに組み合わせたり、発想を変えて本来の用途とは異なる使い方をしたり、ミッションをこなしていくのは素直に快感でした。
 演出も良かったですね。


 キラキラキラー、ぱぁん! もわもわもわ~、びゅーん、キラキラー


 みたいな感じです。分かりますかね?
 けっこう、良かったです。
 魔法生物たちも、ちょっと色の濃い海外の絵本に出てきそうな感じで可愛らしいんですけれど、愛嬌があって良いんですよね。動きも愛らしくて。なんなら、テーブル上でちょっとしたパレードが繰り広げられる、みたいなね。


 難易度的には、どうだったのでしょう。
 秋山は、途中の中謎が壊滅的に分からず、もう駄目だと半分諦めていたのですが、同卓したメンバーのおひとりが閃いてくださって突破できました。
 その後の、大謎も、けっこう苦戦したのですが、ラスト3分でなんとか閃けて突破できてほっと一息つけました。


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 ゲーム中は、テーブル間にカーテンが引かれ、他チームの存在は意識せずに遊ぶことができるのですが、ゲーム終了後、他のテーブルの様子を覗き見てみたら、案外、成功できていて「ま、公演開始して直後だから、真剣なプレイヤが多いのであろう」そう思いました。
 でも、司会の方の発表を聞いて驚きました。
 まさか8チーム中7チーム成功とは!
 いえ、そんなに、かんたんだとは思わないんですよね。
 体感的には、最近で言うと『悪魔的大忘年会からの脱出』の方が易しい印象です。
 おそらくもう少し期間が経って、謎解き大好き! みたいな方々の参加が一段落すると、成功率は3分の1くらいに落ち着くのでは? そんな感覚です。

終わりに

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 終了後、フォトスポットもあって、軽くコスプレしながら撮影ができるみたいでした。夜遅い公演で、早めに帰りたかったので、しませんでしたけれど。
 総じて満足度が高く、オススメな公演ですね。どちらかと言うと、謎解きに慣れている方よりも、不慣れな方やきれいな演出のゲームを遊んでみたい方にオススメのゲームです。


動物がたくさん出てきたり、風景が変わったりして動きがあって面白かった。動物、可愛かったしね

たしかに可愛い要素は多かったね

別の世界を神の目線でいじくり回す感あったね。まるで神のちからを得た気分だったよ。後、魔法を唱えられたりね

自分たちが魔法を使うと言うより、魔法の道具を使いこなすって感じだったかなー

私は前作派かな