雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

芹沢藤尾『陽炎の夏 第7回』


陽炎の夏 第7回
オンライン文芸マガジン『回廊』第12号所収


作者:芹沢藤尾
分量:原稿用紙30枚
発行日:2007年8月15日
発行元:文芸スタジオ回廊

 河川敷の高架線下でコンクリート相手にキャッチボールをしていた直樹は、そこでランニング中の山田と出会った。四日後に迫りつつある大会に向けて、直樹も山田も、それぞれに練習に取り組んでいた……。
 シリーズ7作目。芹沢藤尾さんによる極上の青春小説であると同時に、野球に馴染みない読者でも気軽に楽しむことのできるスポーツ小説なのだが、7作目にしてようやく甲子園! ……の予選、である。ようやく著者が描きたいであろう夏本番が見えてきたのだが、ここに来るまで都合3年。もう1年ぐらいかかりそうではあるが、ここまで来るともう読み続けることそれ自体が楽しくもある。