- 作者: 宇佐美まこと
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2007/05
- メディア: 単行本
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やはりいちばん面白かったのは受賞作でもある「るんびにの子供」だろう。るんびにの少女という怪異それ自体よりも、その怪異を受け入れることで変容していく主人公の人生こそが怖かった。
以下、感想リンク。
何よりも、表題作「るんびにの子供」における語りの戦略と結構が素晴らしく、じわりじわりと恐怖を盛り上げる技法も巧みなら、前半で怪異に對する立ち位置を明確に設定しながらそれを後半部で恐怖を喚起する為の仕込みに使うところや、さらには敢えて語らない「余白」から恐怖がたちのぼってくる趣向など、その手練手管の素晴らしさには完全にノックアウト。
http://blog.taipeimonochrome.ddo.jp/wp/markyu/index.php?p=1218
登場人物に寄り添って読んでいると、足下をすくわれ、思わぬ所に着地し、ぞくりとさせられる。
http://kikainokokoro.blog87.fc2.com/blog-entry-151.html
妖怪、幽霊、怪談話は多々あれど、やはり一番怖いのは生身の、生きている人間…てことか。
http://plaza.rakuten.co.jp/katagami/diary/200708110000/
ひんやりしっとりゾクリとする短編集。