- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
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しかし、本書の特徴は、青春でもミステリでもなく、全体にたちこめる灰褐色の雲に押しつぶされそうな雰囲気ではないだろうか。とにかく暗いのだ。明るいはずの場面でも、想像上の舞台にはいつも今にも降り出しそうな雲が覆っていた。
以下、感想リンク。思っていたより多くの方が取り上げていて、もう道尾秀介はすっかりメジャーな作家だなあと感慨にふけりました。
いや〜。
http://blogs.yahoo.co.jp/erituyuki/16515234.html
やっぱり道尾さんはすごい作家ですね。
毎回、新しいものが出るごとにパワーアップしている感じ。
青春小説の香りが全体を流れて道尾作品の中ではライトな印象を受ける作品です。「道尾ワールド」の中にはいろいろな分野のミステリーがあっていいと思います。人間を描くのが彼の目的なのですから。
http://blog.kansai.com/hatake_meizin/1389
「道尾秀介ってすげぇ作家がいるんだ!」って紹介したいのだけれど、
http://blogs.yahoo.co.jp/ronaldinho0613/48858887.html
「向日葵」を一番最初に薦めたら、きっと引くよね。
そういう意味では、道尾作品を初めて読む人に薦めやすい作品だ。
そして最後はプチどんでん返しも待ってて、前作に続きまたしても「な!?」と声を出してしまったわけ。
http://ameblo.jp/helios/entry-10042868534.html
やっぱり道尾氏が大好きだ!!(≧∇≦*)o
冒頭シーンから、少年の愛犬が起こした事件の経緯を描く回想まで、なんだか時間軸が曖昧だなあと思っていたら、そういった部分も伏線なんですね。中盤の仕掛けにはびっくり。 で、まあ似たようなオチの小説もありましたが(オススメつけたやつ)、やっぱり道尾というべきか、それだけでは終わらずもうひとひねり。またヤラレタか、という感じ。これはもう読んで、作者の狙ったミスディレクションにはまるしかない(ネタバレにならないような説明ができない…)。
http://katsuji-diary.jugem.jp/?eid=441