ヘビヘビと言えば『ライジングスター6』あたりのメインテーマの曲名が「hebihebi」でしたね。
週に1回は夏コミ新作をプレイしていこうというわけで、今週は、サカナ・ノベル『ヘビヘビ祭りの夜』です。同サークルのロードムービー風ゲーム『国都の剣 道中編』の前日譚にあたる外伝的作品で、参月という高遠海軍の少尉が、休暇を利用してへびへび祭りを訪ねて、蛇多谷と村娘たちと奉納の名のもとにエッチしていくというお話。
と、書くと「なんだエロゲーか」となるのですが「違います!」と強く主張したい……のですが、じゃあ、何よと問われると、上手い表現が出来ずにもにょもにょしてしまいます。
体験版に収録されているのは、3日間に亘って繰り広げられるヘビヘビ祭りの1日目に過ぎません。従って、この段階で、このゲームを語ることは出来ないわけですが、1日目だけを見れば、これはエロゲーなわけですよ。主人公は奉納を目的に蛇多谷を訪れ、女の子たちと会話し、あるイベントを経て、ひとりの少女と結ばれます。しかし、その一連の流れを改めて俯瞰すると、目的だった奉納は、明らかに全体の中では余計でした*1。単純に文章量だけを見ても、この物語の世界観や、ヘビヘビ祭りという文化に関する下りが長く、読み手の印象にも奉納それ自体よりも、それがいかに神聖な意味を持っているかの印象の方が強いです。
従って、本作も、やっぱり『国都の剣 道中編』と同じくロードムービー風であるなあ、と。ただ、舞台が蛇多谷に限られるので、敢えて言うならば観光ゲームですかね。異世界を探訪し、その世界の常識や文化に触れて、その一環で奉納、みたいな。
冬に完成するらしいので、楽しみです。
*1:テキスト自体は、非常に上手かったですが。