雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

水曜日は雁と共に空をゆくよ

■時間があったので、コンビニに行ったら清涼飲料水のコーナーに、伊右衛門の、雁が音茶入り焙じ茶がありました。先日、京都の伊右衛門サロンで飲んだものを思い出して「あれと同じ味がペットボトルで味わえるのか!」と驚きつつ購入しました。125円くらい。
■コンビニを出て、すぐに開けて、立ったまま一口、飲んでみて驚きました。苦味を抑えた爽やかな、でも深いお茶の甘みを湛えた、香ばしい飲み物でした。「すごい!」と思いつつ、飲み込んで、もう一度びっくり。余韻が……皆無だったのです。伊右衛門サロンで飲んだときは口にして感動、口の中で転がして感動、飲み込んで感動、と。三度も感動を味わえる驚きの飲み物だったのですが、さすがにペットボトルに入れて市販するにあたり、何かを削ぎ落とさなければならなかったのか、飲み込んだ後の、口の中に残る香りは、完全に、そう、完全に失われていました。あまりに感じられないので、二度、三度と口にして、即座に飲み込んで確認してしまったくらいです。
■とは言え、飲み口は、さっぱり素晴らしいので、もし見つけたら是非、お試しください。
■最近、読んだ面白かった小説は東野圭吾『黒笑小説』。シリーズ4作目の『歪笑小説』を最初に読んで、出版業界を面白おかしくブラックに皮肉った作風が気に入って本書にも手を伸ばしたのですが、収録されていた出版ネタは4編だけで、他は、すべて、ありきたりなブラックユーモアだったので、やや落胆。けれど、だんだん、そのブラックユーモアが癖になり始めて、最後の方は「こっちの方が面白いかも」と思い始めたりしました。

黒笑小説 (集英社文庫)

黒笑小説 (集英社文庫)